考えないと
私の装備も全て揃い今はファーレさんと紅茶を飲んで一休みしていた。
「ところでエルピスさん。所持金が無いみたいだけど、王都にはどうやって入るつもりだったの?」
「えっ?」
「その様子だと知らなかったみたいだね。」
王都に入るにはお金がかかるらしい。
子供:小銀貨2枚、大人:小銀貨8枚で私は大人料金だから小銀貨8枚も必要なんだ‼
「知らなかった…」
どこかでお金を稼ぐしかないよね。…王都にはいつ入れるんだろう…
長い道のりに思わずため息を吐く。
「そんなに落ち込まないで。今回は僕も王都に用事があるからお金は必要無いよ。」
「いえ。流石にそこまでして頂く訳には…」
「うん?あぁ。エルピスさんを僕の付き添いって事にすれば料金は掛らないんだよ。」
「?」
お金を掛けずに入る方法は大きく分けて3つあるらしい。
1つ目は王都に住んでいる事。でもこれは毎月決まったお金を納めないといけないし、新しく住む場合はお金を先に納めないと駄目だからこれは今の私には無理。
2つ目は冒険者になる事。冒険者になるにはギルドって所で登録しないといけないんだけど、1番近いギルドが王都の中にあるからこれも駄目。でも冒険者はギルドがある場所ならどこにでも行き来自由らしい。
3つ目はランクの高い職業に就く事。職業ランクは上からプラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズとなっているみたい。
「えっと…何でファーレさんにがいると私はお金が掛らなくなるんでしょうか?」
「職業ランクがゴールド以上だと付き添い2人までは料金が無料になるんだ。」
「へー。…という事はファーレさんはゴールド以上?」
「そうだよ。最近ゴールドになったばっかりだけどね。」
そう言うと左腕のブレスレットを見せてくれた。
「わー。キラキラですね。そういえばブロンズより下は無いのですか?」
「一応アイアンがあるけどこれは国を守る一般兵士しかもらえないんだ。だから職業ランクがブロンズ以下の人は料金が掛かってしまう事になるね。」
「下からゴールドに行くのってとても大変そうですがどうやってランクは上げるのですか?」
「ランクは成果を収めれば上がるよ。でも就いた職業によってスタートのランクが違うからなんとも言えないなぁ。」
「そうなんですか?」
「うん。例えば誰でもなれる調理士やクラフト士はスタートは1番下で、就くのが難しい薬術士や医術士、錬金術士はブロンズからのスタートになるよ。後は…魔術士何かはシルバーのスタートになるね。なれる人の方が少ないから。」
「じぁファーレさんはブロンズからスタートだったんですね。」
「ううん。僕はシルバーからだよ。」
「えっ‼やっぱりファーレさん凄い人なんですね‼」
「うーん。どうだろうね。」
そう言うとファーレさんの顔が少し暗くなった。あまり触れてほしくない事なのかも…。私は話を変えるため1番上のランクについて聞いてみる。
「1番上のプラチナってどんな職業何ですか?」
「プラチナ?職業はあまり関係無いかな。でも多いのは医術士や魔術士、薬術士なんかだね。プラチナになるにはどれ程国に貢献したかで決まるから。」
「やっぱりプラチナの人って少ないですよね?」
「勿論。国に貢献ってなかなかできる事では無いからね。…そういえば話逸れちゃったけど次回からはどうする?」
「次回?」
「うん。今回は僕がいるから問題ないけど、流石にエルピスさんが王都から出るたびに付いていくのは難しいから次回の通行手段を考えないと。」
そこまで考えてくれてたんだ。でも大丈夫‼
「その事ならご心配なく。私冒険者になります‼」
「えっ⁉冒険者‼」
「はい‼私色んな物が見たいので自由に行き来できる冒険者になりたいです。」
「確かにギルドがある場所なら国とか関係なく行き来出来るけど…その分とても危険だよ!」
「分かっています。…でも今更1つ危険が増えたってあまり関係無いですから。」
「っ‼…でも!」
「大丈夫です。私師匠に育てられたんですよ?そんな簡単に死にません。」
「…分かった。そうだね。グラディウス様の弟子なんだから心配無いか。」
「はい‼」
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その日夜ご飯を食べ終わり二人で食器を片付けていると「ごめん。少し任せててもいいかな?」とファーレさんが聞いてきた。私が「大丈夫ですよ。」と言うと「ごめんね。」と言ってファーレさんは部屋から出て行った。
…どうしたんだろう?
片付けが終わったと同時にファーレが戻って来た。…あれ?何かファーレさん少し疲れてる?
「エルピスさん。急で申し訳ないけど王都への出発は明日でもいいかな?」
「はい。ファーレさんに合わせます。」
「じぁ出発は明後日で。ごめんね。残り少ない期間よろしくエルピスさん。」
「はい。こちらこそよろしくお願いします。」
と言うことで急遽明日王都に行くことになりました‼
…ファーレさん大丈夫かな?
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