錬金術と装備3
私が作った朝ご飯を机に並べていると
「エルピスさんついに完成しました‼」
ファーレさんが嬉しそうに報告してきた。
「本当ですか‼こ私も丁度朝ご飯作り終わったんですが…」
「それなら温かいうちに朝食を先に食べようか。」
「分かりました。」
食事が終わりファーレさんが完成した防具を持って来た。
「これがエルピスさんの防具。新しい服と靴も用意しておいたよ。…まぁ服は僕の着ていなかった服を裾上げとかしてエルピスさん用に合わせただけなんだけど。」
ファーレさんから受け取る。これが私の防具‼
「来てみても良いですか‼」
「どうぞ。あ‼部屋で着替えて来てね。…あと胸もあの時みたいにやってから着てね。」
「分かりました!」
私は急いで部屋に戻ると早速着替える。
胸に布を巻いて、私用に調節してくれたシャツとズボンそして新しい靴を履いて、防具を身に着ける。うーん。ここまでしっかりした物身に着けるなら髪型も変えたいなー。結ぼうかな?…でも何か違うんだよね。そうだ‼これにしよう。
私は髪型も変えファリスの前で一回転する。
「私かっこいい?」
「わん‼」
「良かった。じぁ見せに行こっか。」
「ファリスさん見てください‼」
「おぉ。似合ってるね。髪型も変えたんだ。」
「はい‼三つ編みにしてみました。可笑しく無いですか?」
「とても似合ってるよ。」
ファーレさんはニコニコとしている。そこで私は気づいた。
「あっ‼髪短く切った方が良いですか?」
「えっ!?どうしたのいきなり…」
「男装するなら髪は短い方が良いのかなと…」
「それなら大丈夫だよ。男性でも髪長い人は結構いるから長くしていても目立つ事は無いよ。…それに…」
「それに?」
「その美しい髪を切ってしまうなんて勿体無いでしょ?」
「ヘ?」
「?…はっ‼ち、違うよ‼変な意味じゃ無いよ‼ただエルピスさんの髪綺麗だからその…」
ファーレさんは顔を真っ赤にしてどんどん俯いていく。そして最後には「…ごめん。忘れて。」と言ってしゃがんでしまった。
「ふふふ。ありがとうございます。ファーレさんに褒めてもらうと、とっても嬉しいです。」
するとファーレさんはますます赤くなり「…それは良かったよ。」と顔を手で覆い隠しながら言った。
ファーレさんって面白いなぁ。
改めて貰ったものを見る。売ったらきっと高く付く物だと思う。でも私はこれと見合う物もお金も持っていない。
「あのファーレさん。」
「うん?」
「実は私お金持っていないのです。」
どうしよう。お金を持っていないなら譲れないって言われたら。…でも本には人はお金を使って物を買ったり売ったりするって書いてあった。私がお金貯まるまで他の人に売らないようにお願いしてみようかな?
考えるうちにどんどん俯いていく。
「エルピスさん」
名前を呼ばれて顔を上げる。ファーレさんはいつの間にか立ち上がり私を見ていた。
「それはエルピスさんのために作ったものだし、グラディウス様へのお礼でもあるんだ。」
「でものこんなに立派な物をただで貰う訳には…」
「いいの。いいの。グラディウス様にやって貰った事に比べればそんなのどってこと無いよ。…だからそれはグラディウス様の弟子であるエルピスさん使って貰いたいんだ。」
「でも…」
「駄目かな?」
これ以上断るのは失礼かな…あとでお礼でも何か渡そう。
「…ファーレさん。ありがとうございます。」
「どういたしまして。」
ファーレさんの顔を見ると何故かとても幸せにそうに笑っていた。
それから私は師匠から貰った鞄を腰に付けれるように変えてもらい、その上に弓を入れるケースを付けてもらった。矢は背負える様にして、短剣はすぐ取り出せれるように両サイドに取り付け、私の装備は完成した。
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