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(分割前の)ダウングレード  作者: 空のかけら
番外編Ⅰ 超越者の発明品
29/31

3-1-1 収納にまつわるお話。 //木工商人の無理難題(その1)

 商人がやってきた。

 依頼は、行商に行くのに商品が嵩むということらしい。

 もっと手軽に行けないか?という話だ。


 「どれくらいに手軽ならいいんだい?」

 「身ひとつでくらいです。」

 「ずいぶん要求が高くないか?」

 「要求が高くないと、低い妥協案しか出てこないじゃないですか。始めは欲張らないと得る物が少ない。」

 「らしいと言えば、らしいが。値引き交渉みたいな感じだな。」

 「まさにその通り。」 

 「では、リュックとかの大きさで良いか?」

 「何を言っているんですか、最大でも服に付いているポケットくらいですよ。できれば、体につけられるといいのですがね。」


 おいおい、それは私自前で持っている”体内倉庫”のことかよ。

 あれは、いわゆる特殊能力。別名は、ユニークスキルに属するものだぞ。


 「いつまでにいる?」

 「できるだけ早く。期限は…明日で。」

 「本当に要求が高いな。」

 「ええ、商人ですから。」

 「商品の数と内容、移動する距離、持っている技術やスキルは?」

 「そんなにたいしたことではないですよ。」

 「それが分らないと作りようがない。」

 「それもそうですね。では、私の店の倉庫に行きましょう。」


 商人の倉庫に移動して見せられた量は…


 「これ、全部か?」

 「いえ、この倍くらいの量がありますね。」


 見せられたのは、木工家具や木工装飾品などのかなり大きく重いものだった。

 彼は、木工製品専門の商人だったらしい。


 「欲張りだな。」

 「ええ、これらは馬車で運ぶ際も大きく重いので大量に運べないのですよ。運ぶための費用もバカにならない上に、売却できない場合は二束三文で売ることに何度なったことか。」


 まぁ、そんなことを言う理由も分る。大方、注文しておいてキャンセルしてしまう貴族連中にありがちな話だ。

 二束三文で売り出された際に、人海戦術で購入。経費を浮かすのだろう。


 「移動距離は、どれくらいだ?」

 「なるべく遠く、時間は無制限で。」

 「また、とんでもないことを。」

 「商人ですから。」

 「…。」

 「技術やスキルは、一般的な商人が持ち合わせているスキルくらいですな。交渉や鑑定、指示・指導者などです。」

 「ユニークはないのか?1つくらいは持っているだろう。」

 「たいした物ではないですよ。」

 「一応、何だ?」

 「花占いです。」

 「は?」

 「ですから、花占いです。」

 「ふむ。占い結果は、どうやって出てくる?」

 「気にしたことがないので、分りませんし、そもそも数回やったっきりで忘れてしまいました。」

 「何に使った?」

 「あ~。プロポーズです。」

 「…。そ、そう。」


 気を引くためか?

 そもそもユニークスキルなのか?

3分割のうちの1番目です。


基本的に設定に沿った執筆をするのですが、たまに暴走することがあり、今回のお話は暴走しています。

収納のお話から、精霊のお話へ。

脱線しまくっています。

独自に決めたルールというか、投稿平均字数(1000字前後)の関係から、3分割にしました。

それでも少し多めですが。


3話連続投稿となります。


ここまでお読み頂きありがとうございました。



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