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(分割前の)ダウングレード  作者: 空のかけら
番外編Ⅰ 超越者の発明品
27/31

2-4-3 水の入手方法 //干ばつになった農地に雨を降らせろ!!(その3)

 「水魔法は、細かい操作に向かないもので、一定量の水を一気に操作するものです。だから、雨を降らすということに向かない。ただし、水を貯めるための供給源としては優秀になる。そのため、水源地からの水路とそれを周囲に分配するための設備として、配水路が必要となる。これを、地下構造物で…と言ったのは、地上に作ることを嫌がられたから。でも、これを全てを一気に作るのは、どう考えても無理。」

 「貯水池かい。でも、どこに作るのだい。やっぱり地上はダメなんだろう。」

 「半地下ですね。」

 「半分だけ地下?」

 「井戸の構造を真似る形で、井戸の上部の地上側と下部の地下側の境界部分を細長く作ることになる。」

 「ああ、板の上の容器に水が貯まる方かい。」

 「そう、それ。水を浄化する方。」

 「しかし、井戸も限られた数しかないだろ。広大な土地に行うのは無理だと思うがね。」

 「そこで、取り出したのはこちらです。」

 

 とんでもなく長い糸を金庫屋のばあさんに見せる。


 「糸に見えるが?」

 「糸です。見た目は、そのままですね。」

 「ということは、違うんだね。これは。」

 

 と、糸を指しながら、何かを期待しているかのようだ。


 「この糸は、造脈線(ぞうみゃくせん)というものです。」

 「聞いたことないね。何が出来るんだい?」

 「これは、脈を作ることが出来るように新調しました。」

 「…()()とかが作れるようにか?」

 「ええ、これ、土や木魔法などで簡単に作れるんですよ。」

 「どうやって?」


 地面にほんの少しの山を作って、その頂上を摘まんでから魔法を発動。

 使うのは、重力魔法だ。

 要は、土を超圧縮して作る。1人で作るのが望ましいが、複数人が段階的に圧力を加えるというやり方でも作るのは可能にした。

 作成補助のための導具…魔導具も作った。


 「重力魔法なんて、だれでも持っている訳じゃないかい。」

 「ええ、ですからの魔導具です。」

 「それの機能はなんだい?」

 「そのままです。すなわち、均等圧縮させる装置…指向性圧力を加えるもので、名前も造脈生成機…そのまんまです。」

 「ネーミングセンスは、最悪かい。」

 「ほっといてください。」

 「私が考えてやろうかい。」


 私が軽く考えた名称を見透かされたと思ったが、元々、名付けは苦手。万能の力を持っていても、嗜好性(?)は、どうしようもない。


 「こんなのは、どうだい。」

 「…。」


 提示されたのは…


 星圧機(スター)


 …なぜ、星のことを知っているのだろうか?

 この世界で、そのことを知っているのは、極々少数のはずなのに。


 「確かに、いい名前ですが、受け入れられないのでは。」

 「文字は書かないよ。名称だけだからね。」

 「それなら、なんとか、なるかな。」


 名称問題が解決して、造脈糸の敷設方法に移る。


 「単純に、他より高いところという条件を付けるだけで、勝手に伸びていきます。」

 「畑と同じ高さは、どうなるのかい。」

 「網目状に広がったあと、踏み固められた場所という後付けの設定で、ある程度の削減はできます。交差部分も少なく設定可能としました。」

 「糸をかい?」

 「糸は、短なる経路設定で、線の中心に水の要素が流れます。物としての水は流れません。」

 「地下水路を作らないことにしたのかい?」

 「地脈や龍脈と同じように、力の導引線の方向性を水として、線から出た際に水に変化します。他の要素は排除するような構造ですので、水以外の変化は出来ません。」

 「なぜ、それを大地主に言わなかった。」

 「それは、早合点したのと、この解決策をタダで持っていきそうだったから。それに、タダで渡さない場合の展開が読めたし。」

 「野菜等の供給停止か…。」

 「ええ、そのうち、そんな話が持ち上がるはずです。」


 そんな話で、情報屋と当事者(?)の間で、解決策が決定されたのち、他に使い道はないかと、話していた時に、近くの八百屋の主人が、金庫屋に飛び込んできた。


 「大変だ!野菜が入って来なくなった。」

 「意外と早い対応だね。」

 「昨日の昼前に帰ったのに、対応の早さには驚いたよ。今、ちょうどそんな話をしていたから。」

 「お二方。何か知っていることが、あるんですね。」


 そういうと、私の方の肩を掴んで前後に振り始めた。


 「ちょっと、痛いって、説明するから、その手をどけてくれないかな。」

 「ああ、すみません。ちょっと興奮してしまいました。」


 金庫屋のばあさんもそうだが、なんでも相談屋(街では有名人のたぐいに入るので)の私・ウィルには、敬意を払う人が多い。

 先ほどのことを、ばあさんに、情報がお金にならなくなってしまうが、話してもいいか聞くと、八百屋のおっちゃんに他言無用。

 ウィルがなんとかしてくれると説明するくらいなら、いいよという許可で付きになった。


 「ははぁ、なるほどねぇ~。それでの報復という訳ですか。しかし、困りました。野菜だけではなく、魚や肉などの食料全部の供給停止ですよ。塩や調味料なども含んでいるところを見ると、よっぽど怒らせたのでしょうね。」

 「それほどではない。あっちが勝手に、ふざけられたと感じたのだろうし。」

 「しかし、困りました。このままじゃあ、値段を吊り上げないと売ってくれない可能性もあるので。」

ここまでお読み頂きありがとうございました。

途中ですけどね。


まだ、このお話続きます。

あと2話でなんとかしたい。


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