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(分割前の)ダウングレード  作者: 空のかけら
第2章 普通になろうとして失敗する話
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+3 とんでもない持ち物入れ…体内倉庫

 何事もやり過ぎはダメなのか。


 薬草採取で取り過ぎた結果、体内倉庫に山のような様々な薬草が入ってしまった。


 体内倉庫とは、簡単に言えば体内にある倉庫の事だ…そのまま?

 無限袋や外部へアイテムボックスを持つ形態と異なり、身体の一部に圧縮空間を設けることで大量の物品を格納できるもの。

 倉庫へ入れるのは、接触する必要はなく、見れば良い。極論、望遠鏡で見たものも収納可能。

 生き物の格納も可能だが、あまりオススメできない。

 出す際の問題があるからだ。


 出す際のルールは、接触している必要がある。


 倉庫内では、ほとんどの場所で時間が停止している。

 …正確には、極端に遅い状態だが、速度は自由に変更可能なので、生物の場合、倉庫から出された時点で現実との時間速度差が吐き気た脱力感などを生じさせる。回復系魔法やアイテムでは軽減できず、出る時から倉庫主、つまり私が触れ続ける必要がある。


 そして、倉庫に入れる際に、時間の速度差だけの問題ではなく自動的に従属契約が結ばされる。

 これは、倉庫内に存在する物品などを利用させないためのものなのだが、いったん従属契約が結ばれた場合は、”いかなる事があっても”契約解除はできなくなる。

 体内倉庫の存在を話せなくなるための措置。


 魔王だろうが何だろうが的の存在を見て体内倉庫に収納。次の瞬間に、外に出しても、倉庫内に入ったための従属契約で、体内倉庫の主に逆らうことができなくなる。

 傷を負わせることも同様な上に、主に危険が生じれば、自分自身の気持ちなどに係わらず、無条件で防衛するようになっている。


 体内倉庫も、超越者である自分が作ったもの。

 本来は、苦手なお酒を勧められるのが、苦手で見た目はお酒をどんどん飲める様に見せかけるようなことで作った。

 その後、色々機能追加したら、とんでもないものが出来上がった。

 便利だから、拡張に拡張を重ねたら、無限倉庫になったけれど、問題なし!


 薬草も大量にあるが、それは体内倉庫に保存してある。

 仕分けなどは、自動でやれるし、格納されている物で加工に使う器具があれば、体内倉庫内の任意の場所でそれらの加工を一瞬で終わらせることが可能。

 時間による変化を待つ必要がない上に、なぜか見知らぬ小人さんが加工するための手間の補助をしてくれるので、倉庫内の鍋をかき回す必要もない。

 

 過去に、世界を破壊すると言われていて、本当に破壊していた魔王がいた。

 面倒なので、少し意向確認をしてから、矯正不可ということで体内倉庫へ入れ、時間の速度を通常の1億倍くらいに設定したら、ほんの数秒でギブアップしてきた。

 魔王からの攻撃も全部、体内倉庫行き。


 能力や技能、魔法なども倉庫に格納された段階で強制収容され、攻撃等の実行者はその能力を失う。


 これがないと、今後の旅にも影響が出るから、必需品だ。

 最も、体内倉庫を外したりすることもできないのだけれど。あはは。


 商人などからは、商品を無限に運べるということで、作ってほしいと言われ、作ったこともあったが、自分自身が倉庫に入ってしまい、この世から消え、二度と戻ってこなかった。

 自滅なんだろうな。

 超越者…ウィルは、体内倉庫がいかにとんでもないもの、だと言うことを分かっていません。


 拡張を重ねた体内倉庫は、時間も操作できることから、ウィル以外には扱うことができず、仮に使おうとすると、倉庫に自分自身を格納してしまいます。

 見えたものを格納しますが、使用前に格納条件を設定します。

 この設定は、ウィルから説明しません。

 拡張を重ねた結果、ウィルはその都度、設定を修正して使っているためで、他の人も同じように使っていると思うためです。

 聞かれなかったので。


 ここまでお読み頂きありがとうございました。

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