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(分割前の)ダウングレード  作者: 空のかけら
第2章 普通になろうとして失敗する話
11/31

+2 薬草採取

 前回の反省。

 依頼以外のことはしない。

 なるべく、逃げる。


 ドラゴンと和解(?)してしまい、貴重な薬草もろもろを得てしまった関係で大騒ぎになってしまったので、別の地域にやって参りました。


 改めて、薬草の採取の依頼を受けました。

 ギルドランク?

 そちらは、初期化しました。なんだか、Bランクが付いていたけど、登録日から考えてあり得ないと主張した結果です。

 よかった。


 さて、気を取り直して、依頼品()()を採取しています。

 決められた分量だけだと少し少ないかな?と思ったので、とりあえず2倍で。

 

 あれもそうか、それじゃあこちらも、ちょっとだけ…

 ああ、これも

 これも…


 はっ!

 摘まんでいるうちに、依頼量の30倍以上になってしまった。

 森は広いので、大丈夫だろう。


 ギルドに、そのまま出すと大騒ぎになると思って、依頼量の3倍くらいにして、後は体内倉庫に収納。

 

 しかし、この量でも大騒ぎになってしまった。


 なんでも、この薬草は採取しにくいらしく、似通っている草が多いのだとか。

 似通っている草も薬草だから、薬を作るのに必要だが、効能は依頼品の方が高い。


 「すごいですよ。こんなの初めてです。依頼品()()を採取できるなんて。もしかすると、修正前のギルドランクは間違いではなかったのかもしれませんね。」

 「あれは、間違い。これは、偶然。運が良いだけだと思うよ。」

 「それでもすごいです。ギルド専属になりませんか?」

 「い、いや。旅の途中だから、それは無理。」

 「そうですか、残念です。」


 ギルドの受付嬢は、残念そうな顔をすると、依頼品を依頼達成として受け取り、その対価としての()()3枚を渡してきた。

 

 「ちょっと、これ多過ぎじゃないか。報酬は、銀貨10枚だったと思うけど?」

 「ええ、違う薬草を含んだもので、これまでの採取実績から考えているので、それで合っていますよ。」


 聞けば、指定の薬草は、似通っている薬草の10個に1つ入っていれば良い方で、それを考えての額だったという。全部、指定の薬草だったので決めていた報酬通りではなく、元々の額で計算したら、30倍になったらしい。


 「また、お願いしますね。」


 体内倉庫にある在庫…依頼量の30倍以上・全部出したら、天地がひっくり返るかもしれない。

ウィルは、万能のはずなのに、反省という言葉を置き忘れたらしいですねw


ここまでお読み頂きありがとうございます。


***H30.10.31訂正

 サブタイトルを間違えていました。

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