97.俺は大金持ち?
(アルジ、マジシャン、クチフサイダ)
またオレがジンの戦闘を魅入っている間にポックルがマジシャンに対応してくれていた。
そんな中オーク達の中で始めてまともな攻撃をしてきたのはオークアーチャーだった。
一斉に矢をオレ達に向かけて放って来るが心配する必要はない全くない。
この部屋に入る前に作った《プログラム》が勝手に対応してくれる。
仕組みとしては《プログラム・空間魔法》でオレたちの5メートル以内に入ったものを認識し、《プログラム・魔力感知》と《プログラム・条件》で仲間の除いたものに《プログラム・火魔法》で攻撃するというものだ。
この《プログラム・防御炎》がすべての矢を焼き払う。
オレは矢を射終って隙だらけになったオークアーチャーを《必中の矢・電気針》で反撃していく。
オークアーチャーは片腕さえ使えなくなればもう弓が射れないので次々と無力化出来た。
俺がオークアーチャーを無力化し終えた頃にはオークマジシャンはポックルの魔法で呼吸が出来なくなり気絶し、ジンもシールドオークとオークソードマンを無力化し終えていた。
すべてのオークにトドメを刺すと5階層の時と同じように宝箱が現われた。
やはり罠はないと《直感》さんがおっしゃってるのでさっそく開けてみる。
中にはキレイな首飾りが入っていた。
*************
収魔石のネックレス
空気中の魔力を貯めてくれる。また人の魔力を貯めることができる
*************
*************
魔力解析で≪プログラム・吸収≫を獲得しました。
*************
なかなか便利なアイテムがでてきた。
しかも《直感》さん曰くこれと護符が合成できるらしいのだ。
「ソラ、そのネックレスはどうするんだ?」
「コレとさっき手に入れた護符を合成させる。何ができるか楽しみだ。」
さて今日はさすがにもう迷宮探索は止めよう。
「ジン、パッシー。お腹空かないか?」
「おう、腹減ったぞ!もう絶対携帯食料はイヤだぞ!」
「ブヒブヒ」(うまいもんが食いたいぞ!)
(ツカレタ)
「それじゃ、飯を食いに帰るぞ。」
ジンがまだ戦いたいと言うかと思ったがよっぽど携帯食が嫌だったのか食事につられてあっさり帰ることを了承してくれた。
ギルドで魔石とオーク肉の一部を換金しると今日一日で金貨1枚を稼いでいた。
ここ最近金貨10枚以上の報酬をもらって金銭感覚がおかしくなりつつあるが金貨1枚は日給100万円である。
とんでもない額である。
クマ曰く普通はオークの魔石をあんなに大量に持ってくるヤツはいないとのこと。
まぁ、ジンがバッサバッサ倒してるからな。
街の英雄扱いされてるし、この程度で妬みを持つ人は少ないだろうから気にせず手に入れたものはすべて換金しよう。
もし妬みを持つとしたら、すでに英雄扱いされていることに妬みを持っているだろうから今更関係ないだろう。
帰りにリーネさんの好感度を上げるためにオーク肉をお土産に渡しておいた。
もうリーネさんもオレの行動になれたのか全く拒否されることなく受け取ってくれたのは嬉しいがなんとなくあの掛け合いが無かったのは寂しいと感じる贅沢な俺がいる。
異世界行くとなんで大金持ちになってしまうんでしょうかね?




