93.初めての迷宮ボス
魔力の消費を押えるために《プログラム・強化》で少ない魔力でも十分速度を出せるように改良した。
その上《プログラム・運動エネルギー吸収》で発生したエネルギーロスを吸収して移動のエネルギーとして再利用出来るように変更。
これらの改良で《韋駄天》の効果が向上させた。
次の階層への最短距離を移動して道すがらに現われたゴブリンは《プログラム・強化》と《プログラム・身体強化》で放つ《必中の矢》ならぬ《必中の強弓》で一撃必殺で葬って行く。
4階層にたどりついたのところで《韋駄天》を解除する。
スピードを押えたので今回はジンも呼吸が乱れることなく疲れた様子は全く見られない。
「5階層にボスがいるらしいからボス前の肩慣らしの為にもこの階層は全員で戦いながら5階層を目指すぞ。」
『「おう」「ぶひ」(おう)(オウ)』
さっそく《魔力感知》がゴブリンの気配が近づいてくるを知らせてくる。
「さっそくゴブリンが5匹来るぞ。」
通路の奥からゴブリンが「ぐぎゃぐぎゃ」言いながら現れた。
あんなに叫んでたら気配を読めなくても関係ないな。
いつもどおりオレが先制で矢を射る。
全員での戦闘なので《必中の矢》では一撃で倒してしまうので《弓道》スキルだけで対応。
これでもレベルとスキルのおかげで足止めは十分。
あとはジンは《斧術を》、パッシーは《火魔法》、ポックルは《土魔法》を使ってゴブリンを仕留める。
ジンはゴブリンの首を豆腐でも切ってるかのように楽々と切ってるが普通は斧ではあんなにキレイに切れないよな?
まあ、ジンの斧の切れ味が異常だとしても特に問題があるわけじゃないから良いんですけどね。
とにかくみんな順調に成長しているようでなによりだ。
そんな感じでまるで遠足の途中で害虫を潰すような感じで4階層をまっすぐ5階層まで進み終わった。
5階層は何も無かった。
いやただ扉があるだけだった。
しかし、この扉もっとなんとかならなかったのか?
よく迷宮といってイメージする一人では開けれないと思われる両開きの扉とまではいかないけど、それなりの扉ってあると思うんですよ。
両開きの扉ではあるんですけどボロッボロの薄い木の板でできていてしかも穴が開いて向こう側を覗けてしまってますよ。
まぁ、戦闘前に相手を確認できてい便利だけど雰囲気ってのも大事だと思うんだよなぁ。
扉の向こうにはギルドの情報どおり複数のゴブリンの群れがいた。
いろんな武器を持ったゴブリンが居る。
鉄の剣を持ったゴブリンソードマン・鉄の盾を持ったシールドゴブリン・杖を持ったゴブリンマジシャン・弓を持ったゴブリンアーチャーがそれぞれ3匹ずつ隊列を組んでいる。
一番面倒なのはシールドゴブリンがアーチャーとマジシャンをガッチリガードしている点だ。
《爆弾を使えばあっさり倒せるけど今回は普通に倒そうと思う。
一撃必殺ばかりじゃ今後困ることもあるだろうしな。
パッシーにシールドゴブリンの邪魔をしてもらってその隙にオレがマジシャンを狙撃。
ジンにはソードマンの相手をしてもらって、アーチャーが矢を射ってきたらブレスで迎撃してもらおう。
使い魔たちに作戦を伝えていざ戦いの舞台へと扉を開けて飛び込んだ。
執筆時間が段々ゲーム時間に侵食を受けています。頑張ります。




