表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/246

92.古代の迷宮入口


この世界における迷宮は神が創った試練と一般的に考えられている。


なぜ神の試練と考えられているかと言えば一つは迷宮内には様々な魔物が常に生息しているが決して迷宮内から外に出てくることはない。


つまり迷宮に潜らなければ魔物の被害は全くない点が一つ。


2つ目は一定階層毎にいる強力な魔物を倒すと迷宮でしか手に入らない様々な貴重なアイテムを手に入れることが出来るのが理由だ。


そして人々が迷宮に挑む理由の多くははこれら魔物の素材の安定確保と貴重なアイテムの獲得のためである。


今回俺達挑む古代の迷宮で現われる魔物はゴブリン・オーク・オーガ種である。



今オレと使い魔たちはファルスの街から馬車で3時間ほどかかる古代に迷宮に来ている。


まぁ、オレとジンの場合は走ったほうが圧倒的に速いだけどね。


ジンが馬車での移動時間をジッと待つことに我慢できないようだったのでパッシーを頭に乗せポックルはポケットに入れては全力で走って来た。


オレも馬車より早く走るなんて人間を辞め始めてるな。


「ソラ、オーガだ。オーガと戦うぞ!」


ジンはオーガにご執心である。


ファルスへ移動のときは見てるだけだったからなぁ。


「戦うのは良いが今日中にオーガのいるところまでは行けないぞ!」


ジンよそんな悲しいそうな顔するなよ。


一体どれだけオーガと戦いたかったんだ?


「ジン、オーガ以外にもゴブリンの上位個体やオークなんかもいるから。」


「そうだな、オーガ以外にも戦ったこと無いヤツがいるからな。早く行こうぜ。」


ジンのやる気が戻ったのでさっそく入り口の職員にギルドカードを提示して迷宮に入る。


馬車より早く走ってきたおかげで全く並ぶことなく迷宮に入れた。


迷宮の中はトンネルみたいなところだった。


周りの壁は石を積み上げてできているようなだ。


謎の光源が天井の角から光を放ち視界に問題が無い程度に明るい。


壁の所々でガラスのようなものが光を乱反射している。


ここはまだ正確には迷宮の中では無くこの先にある魔方陣で転移した先が本格的な迷宮の始まりである。


「これから魔方陣で転移するけど転移した先でいきなり魔物がいるかもしれないから十分注意してくれ。」


ジン、パッシー、ポックル、オレの順番に魔方陣で転移する。


***********

魔力解析で《プログラム・空間魔法》を獲得しました。

***********


おお、ラッキー。


チート魔法の代表格とも言われる《空間魔法》を手に入れたぞ。



エレベータの動き始めのような感覚を一瞬感じるとすぐに転移が終わったようだ。


あまりにあっけなさ過ぎて若干拍子抜けである。


「みんな体調に異常は無いな?」


全員俺を見て頷く。


全員問題なさそうだ。


それじゃ地図アプリで迷宮の道を確認してサクサクっと進みますか。


予想通り地図アプリを使えば次の階層までの道のりがバッチリ分かる。


見た目がトンネルのようでどこを見ても同じにしか見えない迷宮内では地図アプリがなかったら絶対オレ迷子になっていたな。


他のギルド員はいったいどうやって道を記録しているのか不思議だ。


マッピングしてても迷うと思うけどな。


「次の階層への道はこっちだ。途中のザコゴブリンはオレが始末するからしっかり着いて来いよ。」


「おう、ザコは興味ないから任せたぞ。」


「ブヒブヒ」(着いて行けるスピードで頼むぞ)


もちろんポックルはオレのポケットに入っているので問題ない。


それでは《韋駄天》一気に駆け抜けるか。

トンネルってちょっと迷宮ぽくないですかね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ