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66.予兆?


ギルドで依頼を探したがジンのお眼鏡に叶う依頼がなかった。


なので今日もリザードの依頼を受けている。


オレたちが頻繁に納品するせいでそろそろ供給過剰になったから依頼もしばらく無くなるらしい。


珍しくクマが有用な情報をくれた。


クマも偶には役に立つ


この依頼がなくなる前にオレたちにあった依頼を探さないといけないな。


ただこの依頼では金貨10枚と相当稼げたから、これ以上の依頼はそうそうないだろうな。


リザードならジンは全力を出さなくも3匹同時に相手しても危なげなく勝てるようになってきている。


だからかストレスが徐々に溜まり始めている。


早急に対応しないとな。


使い魔の体調管理は重要案件の一つだ。


新しい依頼でジンが満足できる相手かが重要だな。




今日もリザードを10匹以上仕留めて森の中を帰路についている途中だ。


「魔力反応は弱いけど今まで感知じたこない魔物が5匹こっちに向かって来る。ここで迎撃するぞ。はじめはオレが先制してあとはいつも通りだ。みんな油断するなよ。」


相手がまだ草むらの向こうから出てくる前に先制攻撃として≪必中の矢≫を放つ。


これが少なくとも半数になると思っていたが予想と反して動きが鈍っているヤツはいるが1匹も仕留めれてなかったようだ。


ちょっと≪必中の矢≫を過信していたかな。


「すまん、一匹も仕留めれてない!注意してくれ。」


「ソラにしては珍しいな!」


「ブヒブヒ」(主頼むぜ~)


(キヲツケル)


ジンも弓に関してはオレを信頼してくれてるようだがパッシーは相変わらずだな。


仕留め切れなかった魔物が草むらから出てきた。


出てきた魔物を見て仕留めきれなかった理由が分かった。


そしてヤバイ状況になるかもしれない予想もたった。


そう(ゴキブリ)、こっちの世界ではコックローチという虫の魔物だ。


性質はよく似ている。


動きは早く、数も多い、さらにしぶとい。


「コックローチだ、火は延焼の恐れがあるから雷魔法で迎撃、ポックルは足止めメインで」


ポックルが植物魔法のツルでコックローチを拘束。


ジンは雷魔法を放つ。


ポックルは雷魔法のブレスを放ち、オレは≪必中の矢(火魔法)≫でとどめをさした。


ここにいるコックローチは全滅したがコックローチの性質上もっと大群がいるはずだ。


案の定、≪プログラム・魔力感知≫≪プログラム・望遠≫を同時起動して感知できる最大範囲を探すとおよそ3キロ先にコックローチの大群と思われる反応がある。


しかもエサを求めてか進路はファルスの街に向かっている。


とにかく早急に対応しないと街が大変なことになる。


「パッシー、ポックルこっちへ来い。ジン全力で街に戻るぞ。着いて来い!」


「分かった。競争だな!今日こそ勝つぞ!」


「ブヒブヒ」(分かった)


(ワカッタ)


ポックルがポケットに入り、パッシーがオレの頭に捕まった。


移動スピードと持久力に関しては数少ないオレがジンに勝れる能力だ


オレは≪プログラム・身体強化≫に≪プログラム・風魔法≫≪プログラム・雷魔法≫≪プログラム・ベクトル操作≫を合わてプログラムを発動させればほぼジンと同じ速さで走れる。


その上さらに≪プログラム・水魔法で≫疲労を軽減し自力の身体強化も合わせたものを≪プログラム・韋駄天≫と名付けた。


準備が完了するとすぐにオレとジンはまさに疾風の速さで駆け出した。




森を全力で駆け抜けて草原に出てきたところで一旦立ち止まる。


「ここでコックローチを迎撃する。オレは街に知らせに行くからみんなはここで待っていてくれ。」


「はぁはぁ、分かった。」


さすがのジンにも少し疲れが表れているようだ。


「ブヒブヒ」(早く帰って来てくれよ)


(マッテル)


「もしオレが帰ってくる前にコックローチが来たら足止めをしながら街に向かって撤退しろ。絶対無理するなよ。危ないと思ったら全力で撤退すること。いいな!」


「ソラ、心配すんな。撤退の見極めはできるぞ。」


「ブヒブヒ」(死にたくないしな)


(アンゼンダイイチ)


「それじゃ、頼んだぞ」


オレは3匹を残して街へ向かって全力で走り出した。



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