46.ソラは異世界で癒しを手に入れた
精霊の残留の手前でお昼休憩をしていると。
オレたちの食事をジッとみる小型のヒト型生物?がオレたちの前にあらわれた。
身長は目測30センチくらい。
オカッパ頭でコロコロした体型をしているんだけど。
全身が植物でできてるみたい。
敵意はないのでほって置いたのだが、食事をジッと見られて食べ辛いからなんとかしろと使い魔達がおっしゃる。
どうしたらいいだろうかと考えている間にオレの目の前までやって来てジッと見つめてくる。
オレたちに襲われるとは思わないのだろうか?
「お前腹でもすいてんのか?」
頭を横にフルフル振る。
オレの言葉を理解する知性があるみたいだ。
ヒト型をしているけど植物で体ができているからちょっと驚いた。
それにしても腹が減っているわけじゃないのか?
じゃあ、なんでオレ達をジッとみてるんだ。
違うのは分かっているがお弁当を差し出してみる。
反応はない。
コ○ラを差し出してみる。
おお、明らかに視線が動いたぞ。
右に動かすと視線も右。
左に動かすと視線も左。
上に動かすと視線も上。
アイテムボックスにしますとびっくりして視線がキョロキョロしだす。
面白いな。
「ソラ、こいつバカだなぁ。」
「ブヒブヒ」(頭よくないな。)
「はは、素直でいいやつだよ。」
使い魔2匹もさして頭がいいわけではないが2匹がバカにしたせいでオレが遊んでいるのがバレちゃったな。
オレに遊ばれていたのが分かって地団太踏んでオレを睨んでいる。
まぁ、可愛いだけで全然怖くないけどなぁ。
お詫びにアイテムボックスからコ○ラをとりだして分けてあげる。
「コレ飲むか?」
目を見開いて何度も首を縦に振っている。
ほんと仕草に癒されるな。
コップにくんで渡してやる。
両手で持ってかわいらしく飲むなぁ。
炭酸に驚いたのか目を見開いてコップの中をしばらくのぞいていた。
気に入ったのかそのあとはいっきの飲んで中身のないコップを悲しそうに見ている。
コイツを見てるとなんだかほっこりするなぁ。
ウチの使い魔2匹とは大違いだ。
オレの使い魔になってくれないかな?
「おまえオレの使い魔にならないか。もしなってくれたらこれと似たような飲み物を偶に飲めるぞ。どうだ?」
オレの話を聞くと両手をあげてピョンピョン飛び跳ねだした。
そんなにうれしいのか。
ものでこんなに簡単につられて大丈夫かと心配になるな。
使い魔になってくれるのは非常にうれしいけど、注意しておかないと危ないな。
契約内容は
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1.名を森の守り神とする。
2.食事・睡眠などは特別の事情がない限り主と同等のものとする。
3.月に一度以上異界の飲み物を与える
4.自分と誰かを守るため意外で許可なく暴力を振るうことを禁ずる。
5.主の命令は身の危険がない限り実行すること。
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「契約はこんな内容だけど良いか?」
首を何度も縦に振って肯定を示してくれた。
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≪漢字≫スキルの効果で森の守り神を強化します
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森の守り神を名づけと同時に契約しました。
森の守り神のステータスが確定しました。
名前 森の守り神 Lv1
種族 半精霊
戦闘ランク H+
スキル
水魔法 LV3
土魔法 LV3
念話 LV5
ユニークスキル
植物魔法 LV2
守神化 LV1
称号
守り神候補
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ポックルは後衛魔法タイプかな?
でも守神化ってどんな効果があるんだろ?
「ポックル、守神化ってスキルはどんな効果があるの?」
(オオキク、カタク、ミンナマモル)
簡単に言うと守備特化状態になって守ってくれるらしい。
休憩も十分したことだし、精霊の残留に向かうか。
半精霊のポックルとなにか関係あるのかな?
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