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42.シスターの病


病気の美人シスターを助けるためあわよくば仲良くなる為にロイ君の依頼を受けることにした。


ロイ君に案内されれてやってきたのは大通りから少し入った外壁近くに建つ年季の入った建物の前。


「ここの孤児院の面倒をシスターリーネが見てくれてんだ。」


やっぱり、孤児院の子だったか。


「リーネさんのところまで案内してもらっていいか。」


「うん、着いてきて。」


ロイ君が扉を開けて中に入るのに続いてオレたちも中へ入った。



「「「「ロイ兄ちゃんおかえり。」」」」


「みんなただいま。」


「「お邪魔します。」「ブヒー」」


元気な子供たちの声で迎えられる。


「お兄ちゃんたち誰?」


「君名前なんて言うの」


「ああ、この子可愛い!」


みんなそれぞれがいろんなことをいっぺんに言ってきてどれに返事に困るな。


「ブヒブヒ~」(主助けてくれ~。)


「あははは~、待て待て~。」


パッシーが子供達に追いかけられてるけど、空中に飛んでしまえば逃げ切れるから大丈夫だろ。



「みんな。お客さんを紹介するから落ち着いて。」


「「「「は~い」」」」


みんなロイくんのいうことはよく聞くみたいだ。


今はロイ君がシスターに代わってみんなの面倒を見ているのかな。


「こちらは精霊草の採取を依頼したギルド員のソラさん。」


「こんにちは、ロイ君から依頼を受けたソラです。こっちはジンとパッシー。」


「精霊草採ってきてくれるの?」


「シスターまた歩けるようになる?」


「シスター元気になるね。」


「コラ!みんなきちんと挨拶をしよね。」


「「「「は~い、ソラさん。こんにちわ」」」」


みんな声をそろえて挨拶してくれた。


ただ、すぐにみんな騒ぎだした。


「ジンくん一緒にあそぼ!」


「ソラさん、パッシーちゃん頂戴!」


みんなまだ子供だから仕方ないか。


ロイ君がちょっと大人びているけどね。


「精霊草は探しに行く予定だよ。ジンちょっと遊んでこい。パッシーはあげれないけどここにいる間遊んでやってくれ。」


「「「「はーい。」」」」


うん、元気いっぱいの返事だ。


リーネさんに大事に育てられているんだろうな。


「みんなは遊んでな。ソラさん、シスターのところに案内するよ。」


ついに美人シスターにご対面だ。



**********

やる気ポイントを10獲得

**********



ロイくんについて階段を上って2階にあがる。


階段の手前から3つ目のドアをロイ君がノックする。


「シスター、お客さんを連れてきたよ。入っていい。」


「え、ええ~。お客さん!ちょ・ちょっと待って。」


もしかしてそそっかしい人なのかな。


「ロイ君シスターはそそっかしい人なのかな?」


「う~ん、わからないけど慌ててコケることなんかはあるよ。」


ドジっ子シスターかぁ。


う~んいままでそんな人と関わったことがないからやらかさないか不安だ。


そんな風にロイ君と話していると。


「ど~ぞ~。」


部屋の中から入室許可の返事があった。



ロイ君と一緒に部屋に入るとベットの上で女神が横たわっていた。


何度女神にあってるのかって、仕方ないだろみんなそのくらい美人なんだから。


身長はおそらく170センチ弱、ロングの黒髪でおそらく腰あたりまである。


目や眉がキリリとしている。


顎はシャープでちょっと勝気なお嬢様のような雰囲気がある。


重要なお胸様はこの世界にきて最大かもしない。エベレストだな。


この雰囲気でどじっ子って全く想像できん。


「はじめまして。ロイ君から精霊草採取の依頼を受けに来ました。ソラといいます。2匹の従魔とギルド員をしています。」


こんな美人の為ならどんな依頼も達成してみせますよ。はい。


「これはどうもご丁寧に、私はこの孤児院と教会の管理をしています。シスターリーネと言います。」


「シスターこの人が精霊草を探してくれるソラさんだよ。」


「ロイ、昨日も行ったけど。そんなに心配しなくても私は大丈夫よ。数日休めばすぐ元気になるわ。」


う~ん、見た感じ病気に見えないな。


ベットに横になってなかったら病人って分からん。


「そんなこと言ってもう五日も立つし段々足が動かし辛くなってるの分かってるよ。」


症状を隠してるけどロイ君にはばれちゃってますね。


しかし、病気に詳しいわけじゃないけど症状が筋ジストロフィーに似てるな。


「おそらくオレはその病気を知っています。リーネさんは病気の症状が分かってますか?」


リーネさんは驚いた顔でオレを見た。


「ええ、分かっています。」


そういうリーネさんの顔は少し陰って見えた。


もし筋ジストロフィーと同じならいつか心臓も止まって死んでしまう。


そんなことはオレが認めん!


「大丈夫です。リーネさん、オレが精霊草を取ってきますよ。」


リーネさんを安心させるように自身たっぷりに宣言した。


「ソラさん、お気持ちはありがたいですが精霊草はどこに生えているか分かりません。それに私には依頼料を払う余裕はありません。」


リーネさんの心配はわかります。


孤児院にお金の余裕がないのも予想が付きます。


優秀な地図アプリに精霊の残留なんて場所が記されてるんですよ。


ここにあると思うんですよね。


「リーネさんの心配は分かりますが、精霊草の場所の予想は立ててます。依頼料に関してはお金自体は無理のない範囲で分割でも構いません。その代わりといっては壊れててもいいので魔道具あるいは魔法を見せていただきたいです。」


魔道具や魔法をみればまた≪プログラム≫が増える。


それに美人シスターの好感度は何としても上げたい。


「魔道具や魔法に関してはかまいません。しかし大して珍しいものはありませんし、依頼料もこちらの言い値ではソラさんに益がありません。どうしてそこまでしてくれるんですか?」


ふっふっふ、ここで決め台詞だぁ~。


「それは美人の笑顔を台無しにはしたくないからですよ。」


「は・はぁ~。」


美人ばっかり得するのは納得がいかない方『評価』『感想』『レビュー』『ブクマ』で怒りを爆発させてください。

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