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世界樹の管理人~なぜ彼は異世界でモテるのか?~(仮)  作者: kage3
冒険はなかなか始まら・・・始まった
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34.オレはロリでもマゾでもない・・・・・はずだ

「『グッ、ハ』」


は、腹が潰れる。


何か出ちゃいけないものが出そう・・・・。


「ソラさん。起きてください。朝食が冷めるよ。」


いや今あなたがオレを永遠のネムリにいざなっているんですよ。


うっすら目を開けるとオレの腹にエナちゃんのヒザが突き刺さってました。


「エナちゃん、どうしてオレは膝蹴りで起されてるのかな?」


するとエナちゃんは昨日と同じようにニッコリと微笑んでおっしゃるのだ。


「ソラさん、昨日の夕食を思い出してください。思い当たることありますよね。」


う~ん、エレナさんに食事を持ってきてほしいと思ったことやできるだけたくさんおしゃべりしようとしたことかな。


関係・・・・ないな。


それができないとエレナさんと仲良くなれないだから関係ないと思い込もう。


《ポーカーフェイス》さん《冷静》さん重要なお仕事ですよ。


「いや、特に思い当たらないな。」


「ふ~ん、そうですか。はやく降りてきてくださいね。」


顔は全く納得してないよエナちゃん。


「分かったよ。準備したら向かうね。」


納得してないようだがエナちゃんは部屋を出て行った。


ジンとパッシーを起して朝食を食べに行こう。


「パッシー、ジン。メシに行くぞ。」


「「メシ」「ブヒ」」



「エレナさん、おはようございます。朝食をお願いします。」


エナちゃんにどれだけ忠告されようとも美人のエレナさんとの会話はやめられないな。


美人との会話はとても大事なことだ。


やる気ポイントを獲得するためにも必要だ。


うん、仕方ない。


それにレベルアップの恩恵か膝蹴りもそんなに痛くなかったしな。


朝食もエナちゃんに睨まれながらおいしく頂いた。


あれ、なんかエナちゃんに睨まれたからおいしいみたいに聞こえるけど違うからな。


まだ新たな扉は開いてないはずだ・・・たぶん。


ジンとパッシーはおかわりをするほど気に入ってたようだ。


オレもキレイに平らげるほどおいしい朝食だった。



「エレナさん、エナちゃん。ギルドに行ってきます。」


「行ってくるぞ。」


「ブヒブヒ。」(行ってくる。)


「「いってらっしゃい。」」



*********

やる気ポイントを5獲得した。

*********



美人の「いってらっしゃい」はテンションあがるな。



そうしてやってきました《ファルス》のギルド。


しかし、ここでオレは悩んでいる。


おっさん受付に行くべきか、美人受付に行くべきかだ。


個人的には美人の受付一択だが、他の冒険者に絡まれてめんどうごとになるかもしれない。


美人とおしゃべりする機会はなくなるがおっさんはめんどうごとに巻き込まれないし、順番を待たなくてよい。


めんどうごとは避けるべきだ。


それにオレにはエリナさんがいるんだ。


浮気はダメ。



そうと決まったらおっさんのところで受付をしよう。


カウンターの端にいるスキンヘッドで髭はモジャモジャ、全身筋肉のクマみたいなおっさんのところへ向かっていると周りの人が驚いた顔やかわいそうなものを見る目をしてオレたちを見ているようだ。


「パッシー、ジンなんか周りの人たちがおかしいんだが心あたりあるか。」


「「さあ?」「ブヒ?」(さあ?)」


ジンとパッシーも心あたりがないとのこと。


3人して不思議に思いながら歩いているうちにおっさんの前に着いてしまった。


するとおっさん以外のギルド職員も驚いた顔で見てくる。


なぜだ?


「ねえ、あなた大丈夫なの?」


仕舞には隣のカウンター受付している美人が心配してくれた。


目がキリっとしていて、できるキャリアウーマンがかけてそうな眼鏡をかけた淡い青色のショートヘアの美人だ。


美人に心配されてうれいしいがなぜこんなに心配されている。


ちょっと不安になってくるから止めてください。


確かにこのおっさんは目が鋭く顔が怖いが・・・。


ああ、オレ気づいちゃったよ。


≪冷静≫さんが真面目に仕事していて気が付かなかったけど、おそらく《威圧》みたいのをしているな。

このままでは『アイツ何者だ』って感じで目だってしまうな。


そうだ、すべてなかったことにしよう。


いい考えだ、そうしよう。


「すいません。間違えました。」


おっさんに頭を下げて誤って回れ右をして立ち去ろうとしたがすでに遅かった。


「待て。」


おっさんがカウンターから腕を伸ばしてオレの肩を掴んだのだ。


「いえ、待ちません。お忙しいところすみませんでした。」


なぜ穏便にすべてなかったことにしようとするオレの邪魔をするだクマのおっさん。


「オレは見ての通り暇だ。おまえ受付に用事があるんだろ?」


重低音な声でクマのおっさんがオレに声をかけながら肩を掴む力が強くなってくる。


ジンは頭にハテナマークを浮かべてオレを見上げてる。


パッシーの表情は相変わらずオレの頭の上にいるから分からん。


どうしよっかな~。

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