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245.皇子のお願い

「ブラウン公爵、ここは私から説明します。」


イケメンセシルが一歩前に出てきた。


まあ、婚約破棄を婚約者に言わせるなんて非常識だからな。


さあ来い!


帝国に手加減してやる理由はない!


ばっさり切ってやるから覚悟しろ!


「そのように身構えないでください。私はあなた方と争う気はありませんから。」


俺の記憶違いでなければ帝国はノースエンド王国とグエン王国に対して敵対的なことをしているはずだが?


エレナさんにみると腕を組んで頷いている。


腕を組んでいるのでとてもいい感じの胸元になってらっしゃる。


とても魅力的だが何とか力を振り絞って視線をイケメンに戻して息を吐く。


まだ油断はできないが政略結婚の話ではないのか?


「帝国がノースエンドに行っていることを考えると筋違いのお願いとは思うのですがソラ殿に帝国を救ってほしいのです。」


うん、全く分からん。


魔物を使って優位に立っているのは帝国なのではないのだろうか?


とにかく最後まで話を聞いてみよう。


それから判断すれば良いだろ。


イケメンに続きを話すように促す。


ちょっと偉そうだったかな。


イケメンセシルの話を要約するとこういうことらしい。


帝国の皇帝は確かに大陸制覇の野望を持っているのは確かだがそれはあくまでも自分の力で成し遂げるべきものだと考えている。


だから自分の育てた部下たちの力を使わずに魔物を隷属させた魔物だけで他国を攻撃するなんてありえないと。


余りにも様子の変わった皇帝はもしかしたら何かに憑りつかれているのかもしれないと考えた王子は隷属した魔物を解放して従魔にした俺の話を聞いてもしかしたら俺なら皇帝を元に戻せるのではと相談に来たらしい。


ただ皇帝が何かに憑りつかれていなかったらどうするのか疑問が出た。


しかし、イケメン君が言うには皇帝が憑りつかれていないとしても今のままではいづれ帝国はダメになってしまうとのこと。


従魔の首輪を発見した遺跡への強制労役や発掘品の研究や修繕の為の資金を得るための重税により帝国はボロボロなのだとか。


財政難を解決するためにノースエンド王国への工作も失敗に終わり後がないとのこと。


なのでもし皇帝が憑りつかれていないのであれば皇帝を討つとこの辞さないと。


このまま放っておいても帝国は自滅するがそうすれば一番被害を受けるのは帝国に住む人々である。


またノースエンド王国としても多くの難民がやってきて治安が悪化するのは避けたいらしい。


そして俺にとって都合が良いことに帝国が発掘していた遺跡から太陽の石が発掘されていた。


太陽の石を報酬として皇帝の治療?を請負った。

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