244.帝国の皇子
世界樹成長イベントをみんなで体験した。
いつも通り光ってサイズが大きくなっただけなので詳細は省く。
世界樹の大きさがコテージの高さを超えて少なくとも5メートルは以上の大きさに成長した。
次の成長アイテムである太陽の石を使ったらどうなるのだろうか?
それにしても後一つで世界樹の成長も一段落するな。
そしたらプライベートワールドをもっと充実させようか?
あ、結婚式も挙げないといけない。
そうなると新婚旅行もしたほうがいいのかな?
メアと魔法の開発をしても良いし。
ジンのお使いスキルを上げて日本のお菓子や食べ物を再現するのも良いかも。
今ままで趣味らしい趣味もなかったからこれを機会に探すのもの良いかも・・・。
「旦那様、お客様がいらしゃったようです。」
どうやら泊まっている宿の部屋に誰かが来たようだ。
エレナさんの使いで屋敷まで来てほしいとのことだ。
特に予定はなかったのですぐに向かうことにした。
「ソラ殿、急な呼び出しに応じてくれて感謝する。」
エレナさんは相変わらず堅い気がするが仕方ないよな?
婚約者だからって慣れ慣れしくしたら寧ろダメだよな?
「大丈夫ですよ。原始の森でも用事も終わって予定も空いていましたから。」
それにしてもエレナさんと一緒にいるイケメンは誰だ。
決して俺の婚約者に色目を使うなとか思ってませんよ。
ホント。
エレナさんもそんな簡単になびくような軽い女性じゃないですからね。
いや、このイケメンと比べたら俺は・・・・。
な、中身では負けていないはずだ!
負けてないよな?
なんかちょっと不安になってきた。
ルシアとエリナを連れてもなかったのは正解だったな。
もしも・・・。
「ソラ殿!ソラ殿!」
「は、すいません。ボォーっとしてました。」
「お疲れのところすみませんが大事な話があるんです。」
だ、大事な話!
や、やっぱりそのイケメンに関係するのか!
「こちらは帝国の第三皇子であられるセシル殿下です。」
もしかしてあれか話に聞く政略結婚の話か!
想像以上にノースエンド王国の力を割けなかったので新たな計略として懐柔策に出たか。
王族同士を結婚させて王国に対する発言力を高める足掛かりにするつもりだな。
イケメン+王族+国の利益=婚約破棄!?
・・・・・。
「そんなの認めん!」
「「え?」」
は!
独占欲がダダ漏れになってしまった。
「い、いえ。何でもありません。それで大事な話とは?」
誤魔化せたかな?
独占欲の強い男だと思われてないよな?
「うむ、実はセシル殿下が折り入ってソラ殿に相談があるらしいのだ。」
よし。
ここははっきり言うべきだ!
エレナさんは俺と婚約していると!
場合によっては実力行使も辞さないぞ!




