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238.赤い軌跡?

「あっぶねぇな。」


ドラゴンの視線が後方に向かったのが分かった瞬間、空間転移でブレスの軌道上に転移。


空間魔法で作った空間の繋ぎの入り口を俺の視線と連動させていたのが幸いした。


もし固定タイプで繋いでいたら俺も兵士もブレスに呑み込まれていたな。


ただ空間魔法でお返ししたブレスもドラゴンに気づかれて身を翻すと同時にブレスも途切れた。


魔力の流れを感知してブレスの狙いを変えたぐらいだから不思議ではないか。


さすがはドラゴンと言ったところか。


「グギャ!!!!!!!!」


自分のブレスを防がれるどころか自らに向けられたことが気に入らなかったのかドラゴンは大口を開けて咆哮を放った。


いきなりのブレスに驚き放心したままだった兵士達に耐えられるわけもなく次々とバタバタ倒れていく。


頭を地面に打ち付けている兵士もいた。


咆哮に耐えた兵士もいるようなので気絶した兵士の手当ては彼らに任せるとして俺はジン達に転移で合流する。


「メア、まずはあいつ等を地面に引き摺り下ろすぞ。」


俺の言葉にメアは大きく頷く。


大きく頷いたせいで頭からずれた三角帽子を両手で直す姿が俺の緊張をほぐす。


一度戦ったときより強くなったと言え辛勝だったことを思い出して緊張していたようだ。


メアが発動した重力魔法でワイバーンは一瞬堪えたが飛び続けられずに地面に落ちた。


2匹は体制を整えられずに頭から地面に激突してしばらく痙攣していたがそのまま動かなくなった。


そんなワイバーン達と違いドラゴンは飛び辛そうにはしているが今だに宙を舞っている。


しかしメアの重力魔法に合わせて俺が《プログラム・素粒子操作》で地面へ向けてベクトルの流をつくるとさすがに飛び続けることはできなかった。


ただワイバーン達のように無様に地面に叩きつけられることはなく優雅に地面へと降り立ったのだ。


「あのドラゴンなかなかやるな。」


そんな優雅に降り立つドラゴンを見てジンは嬉しそうに笑う。


ジンが喜ぶほどの強敵かぁ。


また大変な目に合うのかなぁ。


取り合えずブレスをまた放たれたら堪らないので牽制をしておかないと。


ただもっとも牽制に向いている《機関銃》を今のまま使ってもドラゴンに対しては全く牽制にはならないだろう。


そこで玄武での戦いで学んだことを活かした改良を加えようと思う。


つまり強大な質量はそれだけで強力であると言うこと。


しかし《機関銃》に使う弾丸の重さをただ増やしたのではただ弾丸が大きくなる。


すると発射の際の空気抵抗が大きくなりスピードがでなくなった結果、攻撃力の上昇がなくなる可能性が高い。


なので《プログラム・素粒子操作》と《プログラム・物質化》で陽子を大量に抱えた原子からなる金属を元に弾丸を生成することにした。


その結果、大きさが変わらず質量を10倍にした弾丸がドラゴンに向けて《機関銃》から赤い軌跡をつくった。

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