225.ゼンキ・ゴキ
オークキングとゴブリンキングを眷属化したら白い煙に包まれるという今までにない現象が発生した。
煙が晴れるとそこにはジンの三倍以上の体格だった二匹がジンの3分の2くらいのサイズに小さくなっていた。
変わった点はそれだけではない。
体が二頭身になった上にデフォルメされて可愛くなっちゃってますよ。
これはもうゴブリンキングでもオークキングでもないな。
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二匹は名前を付けてほしそうにこちらを見ています。
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「ジン、こいつらの名前はどうする。」
「前鬼と後鬼だな。」
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名前 前鬼 LV35
種族 ゴブリンキング(笑)
戦闘ランク C
スキル
棒術 LV7
剣術 LV4
剛力 LV1
頑強 LV7
身体強化(纏・炎) LV1
指揮 LV2
悪食 LV4
称号
ゴブリンの王 ジンの眷属 種族超越
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名前 後鬼 LV35
種族 オークキング(笑)
戦闘ランク C
スキル
棒術 LV7
剣術 LV4
怪力 LV7
金剛 LV1
魔闘気 LV1
指揮 LV3
再生 LV2
悪食 LV4
称号
オークの王 ジンの眷属 種族超越
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種族の(笑)ってなんだよ。
(笑)って。
確かにデフォルメされた二匹はゴブリンキングにもオークキングにも見えないけど・・・。
8頭身から2頭身になりデフォルメされた二匹は直立不動で敬礼している。
「「兄貴!親父!俺たち二人は健やかなるときも病めるときも忠実に命令に従うことを誓います。」」
とても気になる物言いだが嬉しいことに今までにない忠誠度を感じる。
「それじゃこの周辺にいるゴブリンとオークの襲撃を止めさせることはできるかな?」
「親父、済まないが俺達は兄貴の眷属だから。兄貴の命令が優先するよ。」
「すまんな親父。」
「今はソラのいう通りにしろ。」
「「分かったぞ、兄貴!」」
「「全員整列!」」
え!
魔物ってそんなので集まんの?
って疑問に思っている間にワラワラとゴブリンとオークが集まってきた。
「おお、すごいなぁ。これで魔物の襲撃は終わったか・・・。」
「兄貴!コイツら俺の子分にして良いか?」
俺達がほとんど討伐したけどゴブリンとオークがそれぞれ百匹近くが集まっている。
「ソラ、どうする?俺はどっちでも良いけど?」
「お前ら二人がきちんと面倒を見るなら構わないぞ。」
「もちろんだぜ。礼儀はキッチリ仕込むから安心してくれ!」
礼儀って・・・・。
ちょっと不安になるんだけどなぁ。
『ポン!』『ポン!』『ポン!』『ポン!』
200匹以上のオークとゴブリンがゼンキ・ゴキと同じように白い煙を大量に発生させた。
「ゴホッ、ゴホッゴホッ。けむゴホッ。」
白い煙が晴れるとそこにはゼンキとゴキと同じようにデフォルメされたゴブリン(笑)とオーク(笑)がいた。




