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217.結婚式場は・・。

「それではコックローチの軍勢は討伐できたのだな?」


「は!婿殿の大規模魔法のお陰でこちらは一兵も失うことなく討伐を完了しました。いささか威力が大きすぎたようですが。」


はい、反省してます。


「そうか、それは良かった。となると問題はコックローチに襲われた村の復興だけだな。ロイド侯爵そちらはどういう対処をするか案があるかの。」


そうだよな、被害がゼロってことはないわな。


「村人は全員避難ができているので労働力は問題ないと思われます。2年間は免税とします。そのあと3年をかけて元の税へと戻す予定です。」


妥当な案なのかな?


作物が育つのには1年以上かかるから1年間全くの無収入となるので税は取れないだろうが村の被害状況によっては建物の修繕や耕作道具の購入にも費用が必要だから貯蓄なども無くなる。


だからある程度の間貯蓄をするための猶予期間も必要だ。


さらに急に税が戻ったら村人が対応できないことも考えて段階的に税を戻すと言うことか


「うむ、村人への支援はそれだけか?金銭的支援をする必要はないのか?」


現代の日本でも災害があったら政府が金銭的支援をしているけどこの世界ではどうなのかな。


「確かに正直に言えば村人に金銭的支援をしないと立ち行かない者もいると思われます。決して多くの貯蓄をしているわけではありませんから。」


そうだよなぁ。


村にはまだ言ったことないけど街の人でも裕福な人は多くないのだから村人なら尚更か。


「国庫を開放するわけにはいかんかの。」


どうやらこういう時のために国が蓄えを行っているようだ。


グエン王国はかなりきちんとした国営を行っている。


「確かに国庫には今回被害にあった村を支援するくらいの蓄えは十分にありますが、今回の騒動の裏に帝国の影がチラついておりますので軍備の増強を考えるならば難しいかと・・・。」


帝国に対する軍備増強かぁ。


「ライオネル将軍はどう考える。」


「もし帝国が自由に今回のようなことを引き起こせるとするならば軍備を増強しないことには対応できません。」


これはエルの夫としてこの国の役に立つべきかな。


「グオン王、もし良ければ村の建物や壁の修繕は我々で行いましょうか?」


俺やメアが魔法を使えばすぐに修繕が完了するだろう。


「それは大変有り難いがそうすると婿殿に対する褒美をどうするか・・・。」


「王よ。それなら婿殿に村の復興をお願いしてそのまま領主になって頂きましょう。今の領主達も金の負担をせずに尚且つ早く復興するほうが利益が大きいことは分かるでしょう。」


「ロイド侯爵、私はしなければならないことがありますので領主などは務まりません。」


「それは心配ありません。信頼できる代官を置けばよいのです。もしいなければ国が派遣してもかまいません。」


それなら大丈夫かな?


転移魔法を使えばちょくちょく様子はみれるだろうし。


「分かりました。できうる限り力を尽くします。」


その後も俺が使った魔法の説明やライヒ荒野の現状と捕らえた不審な集団についてライオネル将軍がグオン王に報告した。


「その不審な集団は帝国の諜報員で間違いないようだ。となると今回のコックローチの大量発生に帝国が絡んでしる可能性が高い。ライオネル将軍には一掃警戒を強めてもらわねばならん。最悪軍備の増強も考えねばならんな。」


俺の力を当てにされた困ると思っていたがその心配はないようだな。


「それで婿殿。奥方との結婚式をぜひともグエン王国で行いたいのだがよいだろうか?」


いきなり話題が180度変わりましたね。


「えぇ、もちろん構いませんが返事は一応ルシアとエリナにも話してからでよろしいですか?」


「ああ、もちろん構わんとも。」


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