表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
210/246

210.火山噴火誘導?

火山の爆発って迫力がありますよね。


焼けた大岩が空から降ってきたり、溶岩流が流れて辺り一面を火の海に変えたり。


二次被害も大きいですよね。


火山灰で作物がダメになったり、屋根が灰の重さで壊れるし、用水路も詰まる。


地震も発生すれば道路は寸断されて複数の家屋が潰れたり。


今回のコックローチ討伐で始めは地下のマグマを利用して焼き払えば良いんじゃないかと思ったけど止めた。


地面に穴を開けて地中のマグマを利用しようと考えたが地中から圧力で間違いなくマグマは穴の開いたホースから水が噴き出るように勢いよく地上へ噴き出すだろう。


そうしたら火山の爆発と同じように広範囲に被害が及ぶはずだ。


≪プログラム・素粒子操作≫を使えば勢いを抑えることはできるがマグマの噴出が終わるより俺の魔力が尽きるほうが先だろう。


なので選択肢はひ一つ。


上空、それも成層圏付近の空気を利用する。


この世界では分からないが成層圏付近の気温は-50度以下だ。


そんな空気が一気に地表に降り注いだら大規模な凍結魔法を使ったように辺り一面凍り付きコックローチも全滅するって戦法である。


≪プログラム・素粒子操作≫で成層圏から地上までの空気の移動の流れを作る。


ここで急にコックローチの動きが変わった。


今まで纏まって王都に向けて進行していたのに誰かから支持を受けたかのように3つに分かれたのだ。


これだけの数が居れば統率する個体がいるの当然だが複数の統率個体がいるのだろうか?


しかし統率個体が複数いれば群れ同士の争いになるはずだ。


≪魔法の英知≫に統合された≪魔力感知≫でキングコックローチを探すと確かに3体の反応が確認できた。


なぜ違う群れが同じ群れのように行動しているのだろうか。


もしかしてもっと上位の個体がいたりするのか?


そう思って≪魔力感知≫の範囲を限界まで広げるとコックローチを挟んだ反対側に数人の魔力を感知した。


こんな場所に俺たち以外に人がいるのはおかしい。


だが今から俺が何者なのか確認に行くのは無理だ。


もし離れたら何か不測の事態でこの魔法が暴走した時に対処できないしな。


「セバス!」


俺が呼ぶとプライベートワールドへの扉が開いた。


「旦那様。お呼びでしょうか?」


名前を叫ぶだけで現れるとはうちの執事も高性能だな。


「ポックルとメアを呼んでくれ。」


「畏まりました。」


セバスがプライベートワールドに引っ込むとすぐにまた扉が開いた。


(アルジ ドウシタ?)


「何かようかのぉ?」


「ああ、向こうにいる怪しい奴らをセバスとメア、ポックルで協力して捕らえてくれ。近くまで俺の転移魔法で送るから頼む。」


「畏まりました。」


(ワカッタ)


「我に任せておけ。」


「頼んだぞ。」


3人を≪プログラム・空間魔法≫で怪しい集団がいる近くに送った。


こいつらの対処はセバス達に任せれば上手いことやってくれるだろう。


何といってもセバスは高性能執事だからな。


そしてついに上空から-50度以下の空気が渦を巻いて地表に降りてきた。

少しでも気に入っていただけたら『評価』『ブックマーク』をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ