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206.グオン王に報告

「うむ、難しいの。しかし迅速に結論を出さねば被害が広がってしまう。ロイド侯爵はどう考える。」


「国庫にある程度の備蓄はありますが出来るだけ作物の被害を減らさないと物価が高騰して国民の負担が大きくなります。ただソラ殿が捕えた帝国の諜報員から情報は得られませんでしたが何かしら帝国が我が国に対してことを起こそうとしているのは確実ですので軍への被害も減らしたいところです。」


どうやらにっちもさっちもいかない状態のようだ。


「うむ、やはりそうか。ところで婿殿はファルスの街をコックローチの群れから救った英雄と聞いたのだが何か良い意見はないかな?」


いや、意見って言われてもアレは魔法のごり押しだからな・・・・。


「意見と言われましてもアレは単純に魔法でコックローチを一掃宇しただけなので特に参考になるようなものは無いのですが・・・。」


「「「「「・・・・・。」」」」」


あ、あれ~。


なんかみんな大口を開けて固まってますけど、どうして?


「む、婿殿。魔法でコックローチを一掃したって言うのは本当なのか?」


グオン王は驚いているのに俺の呼び方が婿殿ってもう完全に定着しちゃってるのね。


「ええ、実際は打ち漏らしもあったので俺の魔法だけで一掃できたわけではないですけど。」


「因みにその時のコックローチの総数は1万匹ほどだったと聞いているのだが間違いないかな?」


「トータルの数はそのくらいかもしれませんが一撃で倒したわけではありませんよ。」


「だがほとんどを婿殿達が倒したのは事実だよな?」


「ええ、その通りですが。」


グオン王達3人が急に頭を寄せ合って話始めた。


おっさんが3人頭を寄せ合っているのは絵面は良くないな。


最終的に3人は互いに顔を見合って頷いている。


ちょっと怖いぞ。


「その話を聞いて婿殿に相談があるのだがぜひとも力を貸してもらえないだろうか。頼む。」


グエン王と軍事と行政のトップ二人に頭を下げられてちょっと慌てる。


「頭を上げてください。妻の国の一大事ですので勿論お手伝いさせて頂きます。」


「おお、ありがとう。」


グエン王が立ち上げって俺の手を握って激しく腕を振ってくる。


「それにしても妻と言ったかな婿殿。」


「はい、散々断っておきながらズウズウしいことですが娘さんを妻に迎えることをお許しください。」


大丈夫だとは思っているがグオン王に殴られることも覚悟して頭を下げた。


「それは、我々が婿殿と婿殿と呼んでいることにプレッシューを感じてではないよな?」


殴られる覚悟を少しではあるがしていたのに逆にグオン王の方が恐る恐る俺に聞いてきた。


「そ、そんなこはないです。ここに帰ってくる前には決めていたことですから。」


確かにエルを妻にするって決めてなかったら相当なプレッシャーになって胃潰瘍ぐらいにはなってたかも・・・・。


「そ、そうか。それは良かった!は~はっはっは。」


痛い、グオン王がバシバシ背中を叩いてくる。


背中腫れてないよな?


「グオン王、痛いです。やめてください。」


「おお、すまん。グオン王なんて余所余所しくせんでお養父さんと呼んでくれてもいいんだぞ。」


グオン王をお養父さん・・・・、無理だな。


それになんとなくグオン王と距離を近づけし過ぎるともっと面倒なことがありそうな気がする。


「考えておきます。」


ライオネル将軍とロイド侯爵も気になっていたのかホっとした顔をしている。


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