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196.初めての一人旅

「どうだソラ。俺たちの戦いをしっかり見てたか?」


「ああ、ちゃんと見てたぞ。ジンとルシア、エルには純粋な武技では敵わないと思うよ。ジンに至っては身体能力も俺より遥かに高いしな。」


「そうだぞ。ソラもっと褒めても良いんだぞ。」


ジンはロイヤルガードアントを一人で倒したのがよほど楽しかったのか上機嫌である。


「なにか一つでもソラに(まさる)ところがあって良かった。」


エルが嬉しそうに声を弾ませている。


「ブヒブヒ。」(もう戦闘はコリゴリだ。)


「パッシーも何だかんだ言いながら大活躍だったな。俺も見習わないとな。」


「ブヒブヒ。」(煽てても俺は戦闘は嫌だぞ。)


「分かってるよ。できるだけパッシーが戦わなくていいようにするよ。とにかくみんなお疲れさま。それでセバス『豊穣の土』って何処で手に入るんだ?」


「こちらです、旦那様。」


インペリアルクィーンアントが立っていた後ろに大地神の古代神殿にあったのと同じタイプと思われる扉があった。


ただパネルのほかにキーボードがセットになっていてパスワード入力が必要なようだ。


セバスはドアの前に立つとキボードにパスワードを打ち込んだ。


「旦那様、ここに手を当てて魔力を流してください。そうすれば扉が開きます。」


俺はパネルに手を当てて魔力を流した。


パネルが俺の魔力に反応して鈍い紫色に光を放つと同時に扉が開いた。


「この先に転移魔法陣がありますが通常はそこで外に出られるのですが世界樹の管理者たる旦那様は『豊穣の土』を手に入れるべく別の場所に転移されます。私も何があるのか分かりませんので十分ご注意を。」


まじか。


一人かぁ~。


「ソラ。気を付けてね。」


ルシアが励ますように俺を抱きしめてくれる。


「ありがとう。どうしようもなくなったらプライベートワールドに逃げ込むから安心してくれ。」


「旦那様お気をつけて。」


「ソラ、頑張れよ。」


「我の契約者として恥じることない行動をせよ。」


「ブヒブヒ。」(主達者でなぁ~)


(ガンバッテ)


「ソラ。頑張ったらご褒美をやろう。」


パッシーよ。


永遠の別れではないぞ。


エルさんや、ご褒美は嬉しいけど受取りませんからね。


「みんな、ありがとう。行ってくるよ。エリナさんとエナちゃんに心配いらないって伝えてね。」


俺はみんなに見送られて転移魔法陣に乗った。


いつものように浮遊感に包まれて周りを白い光が覆い何も見えなくなった。


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