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185.エルが・・・。

「ソ~ラ~、また事前に断りもなくヤッタな!」


「・・・・ごめんなさい。」


エルが耳まで赤くしながら手招きしている。


どうしたんだ?


不思議に思いつつもエルの側によると。


「ソラ、もう一度体をキレイにしてもらっても良いか?」


エルは小声で俺に頼んできた。


ん?


一回でキレイにならなかったのか?


「それは良いけど・・・・、!ゴメン。」


俺は思い出してしまった。


誰かが『ヒィ』って声を上げていたことを・・・。


そしてエルが顔を赤くしながら《クリーン》をかけてくれと言う。


「誤らなくて良いから、早くして!」


エルは俺が気がついたのが分かってますます顔を赤くしている。


俺は無言で《クリーン》をかけた。


いつまでも俺が側に居たら恥ずかしいだろうと思いさっさとその場を離れる。


「これで弱いワームが近づいて来ないと思うから移動に全力を注ごう。」


今まで感知していた魔力が全て俺達から離れていったのを確認できたのでセバスの案内に従って全力で駆け抜けていく。




この大地の迷宮は階段のような明確に階層を分けるものは無いらしい。


ただ地下へと伸びる穴が永遠と続いている。


ジンもエルもワーム系魔物と戦いたくないとのことなのでメアに重力魔法で足止めしてもらった後に俺が蹂躙している。


最初《機関銃》で攻撃したらワームの体液が通路中に飛び散って不評だったので今は属性魔法で霧を吹きかけると同時に≪プログラム・粒子操作≫で分子運動を低下させて凍らせる≪氷の世界(アイスワールド)≫の後に《機関銃》で倒している。


分子運動を停止させたらオーバーキルだし魔力の無駄だからそこまではしなかった。


≪殺気≫と≪呪詛≫を突破してくるワームはどれも特殊だった。


様々な毒を持つポイズンワーム、体表が紫色でいかにも毒を持っていますと物語っていた。


高温の体液を吹きかけてくるヒートワーム、体表の熱で回りの水分が蒸発しているのが分かった。


気配を消して襲い掛かるハイドワーム、体表が土色で発見し辛く気配遮断のスキルも持っていたが魔力はダダ漏れだったので全く脅威ではなかった。


ワーム同士が高度な連携を行うアーミーワーム、見た目は普通のワームと同じ、ワームと思って対処するとかなり危険だ。


普通に戦えば非常に厄介だがメアの重力魔法と俺の≪氷の世界≫≪機関銃≫で一瞬で片が付いた。


因みにこの特殊なワームの情報はセバスが俺に教えてくれた物だ。


なんで俺が現実逃避気味にこんな話をしているかと言うと目の前にこれまで以上に特殊なワームが現れたからだ。


セバスが言うにはこのワームが上層のボスに当たるらしい。

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