表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
182/246

182.ついに執事が・・・。


タイプを選択すると再びアームが作業を開始した。


どうやら今度は選択したタイプに合わせて人工皮膚などを装着させていくらしい。


デッサン人形型のロボットに人工皮膚が装着されるのは若干気持ち悪いので女性陣に見せるべきじゃないと思って≪光学迷彩≫で隠した。


「ソラ、無くなったぞ!」


「ジン慌てるなよ。ちょっと気持ち悪いから隠しただけだ。どうしても見たいならもう少し近寄れば見えるよ。ただ危ないから近寄り過ぎるなよ。」


するとジンを含めてエルとエナちゃんまで作業台に近付いていった。


このままだと中が真っ暗なので上側の≪光学迷彩≫を解除する。


3人が≪光学迷彩≫の境に到達すると指先から見えなくなった。


危険はないはずだけど俺も続いて≪光学迷彩≫の内側に入った。


手の感覚は確かにあるのに目の前から手先から見えなくなるのは奇妙な感覚だな。


作業台の上でロボットアームがデッサンロボに人口皮膚を装着し終えていた。


今はカツラ?を装着させている。


カツラの色は俺が望む老紳士然としたグレーで所々に白髪混じっている上にオールバックだった。


髭は口の周りを覆い、あごひげ、揉み上げと繋がっている。


最後に黒のスーツに蝶ネクタイを身に着けて完成したようだ。


綿毛のようにふわりと立ち上がるとベテラン執事のように優雅で美しいお辞儀で挨拶をしてきた。


「お初にお目にかかります。旦那様、不躾に失礼ですが名前をつけていただいてもよろしいでしょうか?」


すでに俺が主になっているようで安心した。


暴れたり俺たちに襲いかかってくる可能性も0では無かったからね。


「それじゃ今日から君の名前は老紳士(セバス)だ。」


「ありがとうございます。旦那様、今より私の名前をセバスと登録いたします。奥様、お嬢様、使い魔の皆様、これからよろしくお願いします。」


「「「「「「よろしく。」」」」」」


************

老紳士(セバス)と主従関係を結びました。

老紳士(セバス)のステータスを表示します。


名前 老紳士 (セバス)LV--

種族 アンドロイド

戦闘ランク --




スキル

給仕 LV10

隠密 LV10

情報収集 LV10

暗器 LV5


ユニークスキル

古代の知識 LV1


称号

大地神の機械像 完璧な執事


アイテム

万能スーツ

*************


セバスは完全に執事と諜報員が一緒になったような能力ですね。


とっても都合の良いことに必要としている人材ですよ。


そうだ、一番に確認しておかないといけないことがあった。


「セバスは大地の迷宮の最下層で『豊穣の土』を入手する方法は分かる?」


「はい、私の古代の知識で分かります。」


「ソラ、この部屋を王国で調査しても良いだろうか?」


俺にはすでに無用なものだから構わないけど、扉の開閉はどうしよう。


「調査は構わないけど俺がいないと扉が開かないからそれを解決しないといけないな。」


「旦那様それでしたらこの部屋のロックを解除すればよろしいかと、それとこの部屋で使えそうなものはこちらで回収しておきます。」


セバスが予想通り出来る執事のようだ。


ただ俺がダメ人間にならないように注意しないといけないな。


「それじゃロックの解除を頼むよ。それと回収したものをリスト化しておいて後で王国に報告が必要だから。」


「畏まりました。」


そういうとセバスはPCのような端末とロボットアームといくつかの部品を回収した。


「それじゃ、一旦宿に戻ろうか。」


「ソラ、私は城に報告してから戻るわ。」


用事を済ませた俺達は古代神殿を後にした。

気に入っていただけたら『評価』『ブックマーク』をお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ