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178.エルを招待

「それでどうしてエルが俺達と一緒に馬車に乗っているのかな。」


そう城を出て宿へと送ってもらう馬車になぜかエルも一緒に乗っているのだ。


「これは変なことを言うなソラは。私はソラの妻になる予定なのだから一緒に乗っているのは当たり前だ。」


「イヤイヤ、エルは何言っているのかな?俺にはすでに妻がいるからと断ったはずですが?」


「私は第三夫人でも構わない。それにソラは私が嫌いだから断ったわけじゃないってことはまだ可能性があるってことだ。」


なんでこんなにグイグイ来ますかね。


俺の魔力ってもう呪いって言ってもいいんじゃないかな?


はぁ、どう考えても俺が押し切られそうだよなぁ。


美人に酷いことも悲しませることも抵抗があるし。


「・・・・とりあえず。この件は保留で。」


必殺『棚上げ』です。


頑張るからルシアもエルも諦めた表情を表に出さないで。


「どうしてもついてくるなら俺達の秘密を喋らないように契約を結んでもらうよ。」


「分かった。それでどんな契約なんだ?」


契約内容は俺達についての情報の秘匿。


「そのくらい問題ない。」


いやいや。


問題大ありですよエルさん。


「つまり俺達が何をしてもエルさんそのことを人に言えないんですよ?問題あるでしょ?」


不思議そうな顔で首を傾げるエルはルシアやエリナと違った可愛らしさがある。


「なんでだ?ソラが悪いことするはずはないから問題ないはずだが?」


エルの俺への信頼度の高さが恐ろしい。


「エル、なかなかやるわね。ソラの扱いが分かっているわ。」


なんですか俺の扱いって。


「私の旦那様は期待を裏切れないからねぇ。」


そ、そうなのかな?


確かに美人の期待には答えたいけど・・・・。


う、う~ん。


エルが良いって言ってるんだから良いか。


「それじゃこの契約書に名前を書いて。」


エルが名前を書き終えると契約書は光の粒子となり俺とエルに降りかかった。


「これで契約完了。」


丁度馬車も宿の前に到着したようだ。


エルをプライベートワールドに案内するか。




プライベートワールドを見たエルは驚きでしばらくフリーズしていた。


フリーズから回復してからこれまでの経緯を簡単に説明しておいた。


なんとなくこれからも一緒に行動する予感が・・・。


いや間違いなく一緒に行動するからだ。


「やはり、私が睨んだ通りソラは世界で一番の男だったのだな。ますます私を嫁にしてほしいぞ。」


俺は苦笑いしかできない。


「ソラが性懲りも無く、また女を連れてきたぞ。」


「ブヒブヒ。」(主だから仕方ないぞ)


「英雄色を好むと言うぞ。我の契約者ならば当然の資質じゃな。」


反論のしようもございません。


「お養父さんがモテルのは仕方ないけどお母さんを蔑ろにしたら許さないからね。」


「エナちゃんそれはこの世界が無くなったとしても有り得ないから。」


そう絶対にルシアもエリナも悲しませません。


二人を安心させる為にも心を合わせるつもりで強く抱きしめた。

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