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176.王様登場?


「待て待て!ソラそれだけでは全く礼になっていない。何か他にはないのか?」


う~ん、今のところほしいものもないしなぁ。


ここは困ったときの魔道具見学かな。


「それでしたら珍しい魔道具を見せてもらえませんか?」


それを聞いてエルはすまなそうな顔になった。


「もちろん。命の恩人であるソラには宝物庫にある魔道具だけでなく国宝の魔道具を見せても良いと考えておる。ただ陛下の許可が必要なのだが今は忙しくすぐには無理なのだ。すまん。」


う~ん、これかかなり病気が進行しているのか。


「話は全く変わるのですがこちらを王様に献上したく思います。」


俺はアイテムボックスから精霊草を取り出した。


「ソラこれは何なんだ?」


うん、見ただけじゃ分からないよな。


「これは精霊草です。」


「『ガタッ』それは本当か!」


近い、近いですよ。


「エル様。近すぎですよ。」


エリナがエルを押しとどめてくれる。


「念のために鑑定をしてくださいね。」


「分かった。すまぬが今日はこれで失礼させてもらうぞ。」


エルは精霊草をもって部屋を飛び出してしまった。


「ありがとうございます。これで王も救われます。」


うお、ザックさんが喋った。


「ええ、喜んでもらえて良かったです。」


俺達はザックさんに連れられて城を後にした。





翌日再びザックさんに連れられてお城へとやって来た俺達。


今度はエルの私室ではなく会見の間に通された。


王様に対する礼儀なんてさっぱりなのだがザックさんは問題ないと言っているのを信じるしかない。


「ソラ殿が参られました!」


ザックさんが声を張り上げる。


隣にいる俺たちにはちょっとうるさいと感じるほどだ。


扉が内側に向かって開く。


部屋の中は想像していた会見の間とは全く違った。


普通会見の間って言ったら一段以上高い場所に王座があってそこに王様が座っていて左右に貴族などが役職順にズラッと並んでいるのかと思ったけどここは違った。


大きな円形のテーブルと椅子が複数あるだけだった。


会見の間って言うか会議室と言うほうがしっくり来るな。


「よく来てくれた。ソラ殿。私はグオン・グエン。この国の王をさせてもらっている者です。この度は私と娘の命を救ってくださりありがとうございます。」


そう言うと会見の間いる全員が頭を下げてきた。


なんかこんな風に頭を下げられるのはどうにもなれないな。


「こちらにも考えがあってのことですのでお気になさらずに。頭をお上げください。」


「娘から聞いておりますが、大地神の古代神殿の探索許可と魔道具の閲覧でしたな。もちろんすぐに許可を出します。それと探索して見つけたものも一度こちらで確認だけさせていただければ持ち帰っていただいてかまいませんが、本当にそれだけでよろしいのでしょうか?」


売却用の魔物も残っているからお金にも困ってないし、特に要求はないよな。


「はい。私の目的は『大地神の機械像』を手に入れることですので十分な報酬です。」


「出来るだけ早いほうがよろしいかと思いますのでエルを共に付けましょう。許可証の発行となると何かと時間がかかりますが王族のエルが一緒ならば何処でもいけますからな。」


すぐに行動できるのはありがたいけど、王女を連れ歩くのは・・・。


それにあんまり人に他人に知られてくないこともあるしなぁ。


「お心使いはありがたいのですがさすがに王女様を連れまわすわけには・・・。」


「大丈夫だ。ソラ殿は強いようだし、信頼もしておる。なんならエルを娶ってくれても良いぞ。娘もソラ殿を気に入っておるようだしな。」


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