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168.ラプトル?


「俺もうすぐ死ぬのかな?」


二人の美女と過ごすと言うアニメや漫画でしか聞いたことのないあまりに幸せな一夜だったので思わず口に出してしまった。


「ソラ死んじゃ嫌よ!」


「あなた死ぬなんて言わないで!」


二人とも起きてたのか。


「ゴメン、ゴメン。死なないよ。ただ二人と共に過ごした夜があまりに幸せだったんで夢でも見てるんじゃないかと思っただけだよ。」


「それでも死ぬなんて今度言ったら許さないからね。」


「そうよ、それに寧ろ夢なんじゃないかと不安なのは私たちもなのよ。」


俺たちは互いに夢でないことを確かめるように抱きしめあった。


ああ、この幸福感は俺をダメにしてしまいそうだ。


「分かったよ。二人ともありがとう。いつまでも二人とこうして居たいけどそろそろみんなのところに行こうか。」


「そうね。名残惜しいけど仕方ないわ。」


「今後はいくらでも時間はあるわ。」


服を着てから3人揃って部屋を後にした。




「お養父さん。昨晩は楽しめたかしら?」


おいおいエナちゃんや子供が何を言っているのかな?


「コラ、エナ。お養父さんをからかうのは止めなさい。」


「ふふ、お母さんの顔を見る限り良かったみたいね。安心した。」


この世界の子供はこんなにませているのか?


「いい加減にしないと怒るわよエナ。」


「は~い。」


エナちゃんも一緒に食堂に行くとすでに全員集まっていた。


「今日の朝食はパッシーの≪お使い≫で買おうを思うけど良いかな?」


「俺はもちろん賛成だぞ!」


「ブヒブヒ」(珍しいものが食いたいな)


「今日はお母さん疲れてるだろうし賛成ね。」


他のみんなのオッケーみたいだ。


さっそくパッシーに≪お使い≫を頼む。


惣菜パン、菓子パンの他にから揚げや肉まんフランクフルトを頼んだ。


すでに慣れたもので各々好きなものを手に取って食べている。


俺はひさしぶりに肉まんを食べた。


偶に無性に食べたくなるんだよ。


今日は街道沿いに地図アプリを参考に街を探そう。


アレ地図アプリがあるんだから一直線に王都へ向かえばいいのか。





というわけで現在王都に向けて一直線に空を飛んでいる。


使用魔力を抑えるために一緒に飛行機もどきにいるのはリーネさん、エナちゃん、ポックルと俺の4人だ。


ずっと山と森が続いているだけの景色にだんだん俺は飽きてきた。


まぁ、エナちゃんとリーネさんは楽しんでいるみたいだから良しとしよう。


地図アプリによれば王都までの道のりは半分くらい消化したかな。


『大地神の機械像』の手がかりがあればいいんだけどなぁ。


「お養父さんあそこに誰かいるよ?」


こんな森のど真ん中に人がいるのか?


エナちゃんの見ている先に確かに何かが走っているように見えた。


二足歩行のトカゲ?


いやラプトルかな?


恐竜については良く分からんけど。


何となく追い駆けっこしているように見える。


「お養父さん。助けてあげたほうが良くない?」


う~ん、どうだろ?


「エナちゃんとリーネちゃんはプライベートワールドで待っててね。」


「「は~い。」」

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