167.卒業します。
風呂で女性の裸体を直視できなかった俺は早々に退散して寝室にやってきた。
緊張が半端ないな。
ここ最近《冷静》さんが全く仕事していないと思う。
まぁ、ルシアとエリナに《冷静》さんを使って対応したらとんでもなく失礼だからしなけどな。
どうしてもソワソワしてしまうな。
エロい妄想が頭を駆け巡っている。
いかん、いかんぞ。
羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹・・・・・。
『コンコン』
「ひゃ、ひゃい」
ぬおう、舌噛んだ。
恥ずかしい。
『ガチャ』
扉が開くとルシアとエリナが部屋に入ってきた。
二人ともゆったりとした服を着ていて服には全くエロさなんてないのに風呂上りの女性特有の匂いと二人が出すフォロモンのようなもので俺の頭はクラクラだ。
「ふ、二人とも突っ立ってないでこっちにおいで。」
ダメだ。
俺は緊張でガチガチだ。
「ソラそんなに緊張しなくて良いよ。」
「ふふ、そういうルシアさんも緊張をほぐした方が良いわよ。」
そういえばルシアもこんなことは初めてだったな。
俺と違って堂々としているように見えてもヤッパリ緊張するよな。
「ゴメンなルシア。俺は自分のことで一杯一杯で。」
「良いのよ。そんなことは気にしなくて。」
はぁ、俺ってダメだな。
「二人には悪いけど今日は抱き合って寝るだけにしないか?ちょっと慣れないと二人の相手が出来そうにない。」
「ここまで来たら私達はそこまで焦ってないけどソラは良いの?」
ルシアとエリナの視線が俺の一部に突き刺さる。
「え~と、その本音を言うと初めてだから自身がない・・・。」
「ふふ、あなた誰でも初めてはそんなものよ。今日は私が二人をリードするわ。」
エリナは今までになく妖艶な雰囲気をかもし出している。
「そ、そうだな。このままじゃ、ズルズル逃げそうだし。エリナ頼む。ただ子供は世界樹の問題が終わるまで我慢してくれ。」
「分かっているわ。」
そういうとエリナはスルスルと服を脱ぎ始めた。
風呂場で一度見たはずなのに暗闇の中で照らされて幻想的に見えるせいか、はたまた彼女が発するフェロモンのせいか俺の視線は彼女の体に釘付けになってしまった。
「エリナばっかり熱烈にみるなんて許さないは!」
ルシアも服を脱ぎその美しい裸体を俺の前にさらす。
妖艶さという面ではエリナに軍配があがるが体の美しさの面ではルシアに軍配が上がる。
ほんとにこんな絶世の美女二人が俺の妻なんだな。
状態異常無効を持っているはずなのに俺は完全に二人に魅了されているな。
その夜俺は二人の美女に溺れた。
そして性技なるスキルを獲得した俺は自分のプライドを捨てて二人を満足させる為に性技のレベルを上げたのだった。
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