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163.捕まっちゃいました


街道から離れた場所に周囲に誰もいないことを確認して着陸する。


「エリナさん、エナちゃん、リーネちゃんは安全のためにプライベートワールドで待っててもらえるかな?一応魔物なども出てくるから。」


「そうね、ご一緒したいけど私たちは足手まといになるわね。気を付けていってらっしゃいあなた。」


「一緒に行きたいけどしかないね。いってらしゃいお養父さん。」


「いってらっしゃい。おじちゃん。」


エリナさん達3人に見送られて俺達は関所に向けて歩きだした。


街道に沿いに歩いても全く人を見かけないな。


そんなに頻繁に人が行き来しているわけでもないのかな?


これは関所というか砦だな。


いくら軍事同盟を結んでいるからと言ってもやはり国境防衛は重要なんだろうな。


まぁ、同盟を結ぶ以前からあった砦の可能性のほうが高いか。


「そこでとまれぇ!」


砦に近づくと兵士が大声で静止命令を発した。


「なに用でこの砦にやって来たのだ!」


「獣人国グエンを訪問するためです。」


「許可証を持っておるのか!。」


「はい!」


「ならば少し待て!」


声を張り上げていた見張りの兵士が砦の中に消えた。


もしかしたらこの砦を通ってグエンに行く人は滅多にいないのかもな。


頻繁にいるんなら毎回こんな大声を張り上げるのは大変だから下にも人がいるだろうからな。


考え事をしながらおとなしく待っていると砦の入り口が開いて3人兵士が出てきた。


「許可証を出せ!」


国境警備を行なっているので厳しい態度で接しないといけないのだろうけどもうちょっと言い方ってないかな?


「はい、こちらです。」


心の内で兵士の態度に文句を言いながら許可証を手渡す。


「ふむ、ギルド発行の許可証に間違いはないな。」


「た、隊長!ここを見てください!」


え!?


なにか問題があるのか!?


「んん?これはどういうことだ?怪しいヤツラだ捉えろ!」


「ソラ。やっつけるか!?」


おそらく力ずくで国境を突破しようと思えばできるけど後々のことを考えると問題が多い。


「貴様ら歯向かうか!」


「ジン、悪いが大人しくしてくれ。」


「うぬぬ、分かったぞ。」


「よし、おまえら大人しく付いて来い。」


俺達は兵士三人に囲まれて砦の中に連れて行かれたのだった。






「しばらくこの部屋で大人しくして待っていろ」


牢屋ではないが鉄格子の嵌った窓しかない部屋に押し込まれた。


「ソラどうしますか?」


「やっぱ、ぶっ飛ばしたほうがよかったんじゃないか?」


「それは最終手段だ。それなりに丁寧に扱われているみたいだからおそらく話を聞かれるだろう。どうするかは話の内容を確認してからだ。」


何が原因で怪しまれたのか分からないけど兵士達は問答無用で俺達をどうにかする気はないみたいだ。

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