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156.新婚気分?


「エリナさん、エナちゃんおはようございます。」


エリナさんがエプロン姿で振り返る。


エナちゃんもエリナさんをちっちゃくしたような恰好だ。


宿で何度も見て見慣れた格好のはずだけど何だろすごく新鮮に感じるし不思議な魅力も感じる。


これは俺の心情の変化のせいだろうか?


「おはようございます。あ・な・た。」


グハッ。


『あなた』だと!


確かに昨日の話しでエリナさんは俺の妻になったわけだからおかしなところはない。


無いのだがこれにはあまりのダメージに膝から崩れ落ちてしまった。


「おじちゃん!どうしたの!?」


「あなたまだ体調が悪いの?」


「ソラしっかり。」


「お養父さん!」


いかんみんなを心配させてしまった。


確かに昨日倒れたのにこんな状態を見せたらみんな心配するよな。


「みんな心配すんな。ソラのいつもの病気だ。」


「ブヒブヒ」(どうせ変なこと考えただけだ)


ジンとパッシーが言っていることは正しい正しいが主に対してそれは・・・、今更だな。


「ゴメン、もう大丈夫だよ。」


しかしエナちゃんの言葉が気になった。


「エナちゃんなんで俺がお養父さんなの?」


「え!?お母さんと結婚したのならソラさんは私のお養父さんでしょ。ちなみにお母さんに呼び方を変えさせたのも私よ。お養父さんの反応を見る限り気にってもらえたようだね。」


ニコニコ顔でエナちゃんが答えてくれた。


「ま、まあね。」


俺は右上に視線を逸らしながら思わず頬をかいてしまった。


一番エナちゃんに踊らされている気がするね。


「ちょうど朝食の準備ができたのでご飯にしましょうか。」


エリナさんの言葉で全員席に着いてみんなで一緒に食事を食べた。。



「さてみんな今後の予定を話すよ。この後昨日のことをアントレ侯爵に報告したあと獣人国グエンに向けて出発するよ。」


「「「「はい」」」」


「取り敢えずアントレ侯爵のところへは俺一人で行くからみんなここで待ってて。外の草原は自由に使って良いけどコテージから見える範囲にしてね。」


「おじちゃん!私も一緒に行く!」


リーネさんが勢いよく手を挙げる。


「ゴメンね。リーネちゃんすぐに戻ってくるから。いい子だから待っててくれる。」


リーネさんが眉ハの字にして悲しそうな顔をする。


うう、その顔は卑怯だよ。


「・・・分かった。リーネはいい子だから待ってる。」


「リーネちゃんはいい子だね。」


安心させるためにもリーネさんの頭を撫でながら声をかける。


なんか頭を撫でるのも当たり前になってきたな。


「ふふ、リーネいい子。」


「あなたそれなら私はいろいろと買い出しをしておきたいわ。」


う~ん、ジンとルシアに一緒に行ってもらえば大丈夫かな。


「分かった。それならジンとルシア悪いけど用心のために一緒に行ってあげて。それから食料はこの空間で増やせるから量より種類をたくさん買ってね。お金はたくさんあるから気にせず必要なものは何でも買って。」


「「分かったわ(ぞ)。」」


取りあえず金貨10枚ほどをルシアに渡しておく。


「それじゃ、みんな自由に過ごしてくれ。」

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