153.初の模擬戦
なぜか女性陣みんなを撫でることになっていた。
これを見ると俺の魔力って恐ろしいな。
十分に認識して気を付けないと意図しない影響を与えてしまうかもしれない。
まぁ、この世界では芸能人並にいろんな人にモテるってことで良いのかな。
ジンがツッコんでこないなぁと思っていると使い魔達はベットでスヤスヤと眠っていた。
もう寝るような時間か飯はどうするかな。
「とりあえず話の続きは明日にしますか。」
「でしたら私が夕食を作りますよ。」
そうかこれからは毎日エリナさんの料理が食べれるのかぁ。
顔の頬が自然と緩んでしますな。
「私もおじちゃんのために作る!」
リーネさんも料理上手だったけど今の状態のリーネさんでは危なくないかな?
「それじゃリーネちゃんも一緒に作りましょう。」
エリナさんに任せておけば大丈夫だな。
子供の相手は慣れているだろうしね。
う~ん、俺は今後のためにもルシアにちょっと稽古をつけてもらろう。
また接近戦をしないといけなくなった時の為に。
「ルシア俺に稽古をつけてもらえないか?」
「どうして?ソラは私よりも十分強いと思うけど?」
確かに勝つか負けるかと聞かれたらおそらく俺が勝つだろう。
「ルシアに接近戦の技術的な指導をお願いしたいんだよ。おそらくそこがもっとも俺に欠けているものだから。」
「分かったは役に立てるか分からないけどできるだけやってみるわ。」
「ありがとう、よろしく頼むよ。」
ルシアと二人で外の草原で模擬戦を行うことにした。
結果、はっきり言って俺はダメダメだった。
剣の振りの前に足運びからのスタートするべきとのこと。
ただ、古武道のスキルのお陰かルシアが驚くほどのスピードで技術を習得しさらに進化させた足運びになっているらしいが学習スピードが速いといっても意識せずにできるようになるにはまだまだ長い訓練が必要そうだった。
「ソラさん、ルシアさん。ご飯できたよ!」
エナちゃんが呼びに来てくれた。
今日の稽古は終わりにしてルシアとエナちゃん三人一緒にコテージに戻った。
中にはいるとすでに使い魔達も起きて席に座っていた。
エナちゃんはエリナさんの隣に座る。
困ったどこに座ろうか。
空いているのはジンとリーネさんの間とエリナさんとリーネさんの間・・・・。
俺が逡巡しているとルシアがジンとリーネさんの間に座ってしまった。
優柔不断でゴメンなルシア。
俺は残ったリーネさんとエリナさんの間の席に座った。
「みんな揃ったことだしご飯を食べよう。」
「ソラ何言ってんだ。みんなソラを待ってたんだぞ。」
う、その通りですね。
「遅くなってゴメン。」
夕飯はアースリザードの煮込みと香草スープとパンだ。
「相変わらずエリナの料理は旨いな。」
「おじちゃん、このスープはリーネが作ったんだよ。」
リーネさんはこんな状態でも料理の腕は変わらずのようだ。
「そうか、ありがとう。とっても美味しいよ。」
「ふふふ。」
大人美しさを持つリーネさんが子供のように笑うのはグっとくるものがあるな。
下記作品もよろしくお願いします。




