151.リーネさんが・・・。
俺はエリナを抱き寄せそのまま唇を奪った。
「ふふ、ソラさん。いきなりですね。」
え、やるなぁだって。
なんか今しないとこのままずっとできない気がしてなぁ。
それに俺ができることはするって宣言している訳だし。
いえ、嘘です。
今しかチャンスは無いって思いました。
「まぁ、とにかく態度で示さないといけないかと。」
・・・・、ルシアより先にエリナさんとキスしてしまった。
これは不味い。
ルシアが泣いているかも・・・・。
アレ、ルシア泣いてないな?
ただ期待するような目を俺に向けている。
「ルシアこっちお出で。」
俺はルシアも抱き寄せて唇を奪った。
あれ何かずっとイジイジしてたのにあっさりキスしちゃったな。
なんでだ?
エナちゃんのお陰?
「はいは~い。丸く収まったのは良いけどいつまでもイチャイチャしないでくださ~い。」
「そうだぞ。ソラはいつまで見せ付けるつもりなんだ?」
突っ込みにジンだけじゃなくエナちゃんも加わった。
かなり賑やかになりそうだ。
ルシアとエリナを抱き寄せている両手から開放した。
ルシアとエリナも恥ずかしそうに顔を赤めてるがそのまま俺の横に立っている。
「えっと・・・、そうエリナが俺の妻になったってことはエリナとエナちゃんも俺達と一緒に着いて来てくれるかな?宿を続けたいなら何か考えるけど。」
エリナとエナちゃんは互いに顔を見合わせて頷きあっている。
「はい、私とエナはソラさんについて行きますよ。」
俺としては二人がついて来てくれたら守りやすいから良かったのかな。
「ここどこ?シスターどこにいるの?わぁぁぁぁん。」
リーネさんの寝ている部屋から泣き声が響いてきた。
俺は慌てて隣の部屋に入った。
「リーネさん大丈夫ですか!?」
「わぁぁぁぁぁん。」
ええ、あのリーネさんが大泣きしている。
これは子供達のことを思って泣いているのとは違う気がする。
「ソラ、なんでリーネは泣いてんだ?」
ジンよ俺にも分からん。
「何か子供みたいだね。」
「コラ、エナ。リーネさんも大変だったのよ。」
「は~い。」
確かにエナちゃんの言う通り子供みたいな泣き方だな。
「ソラとにかく泣き止んでもらわないと話ができなわ。」
そうだな。
俺はリーネさんの座っているベットに近づいて語りかける。
「リーネさん。ソラです。ここは安全な場所ですから落ち着いてください。」
大泣きしていたリーネさんは俺の声が聞こえたからか泣き止んで顔を上げた。
「おじちゃん誰?ここはどこ?シスターはどこに行ったの?」
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