表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
145/246

145.刺された!


相変わらず《直感》さんの警告音はするが何も起きない。


俺が結界を張ったことでみんながコッチに駆け寄ってくるが右手で静止を促した。


「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。・・・・・・」


さっきより更にリーネさんの様子がおかしくなる。


「本当にごめんなさい。」


『ザクッ』


マジかぁ。


刺されたよ。


イッテー。


ヤベ。


全力でリーネさんに結界を張りなおす。


『ギィィィン』『キィィィン』


「ソラ。結界を解け!」


「そうです。ソラ!すぐに解いてください!」


ジンとルシアが物騒なことを言っているがリーネさんの安全の次に俺は自分の治療をしないとな。


腹に刺さったナイフを抜く。


運よく臓器は無事なようだ。


《プログラム・有機物生成》で傷口を塞ぐ。


《プログラム・水魔法》と《プログラム・有機物生成》で出血した血を補給した。


とりあえずコレで傷に関しては大丈夫だと思う。


「ジン、ルシア落ち着け!」


「「落ち着けるか(ません)!!」」


二人はそうとう頭に血が上っているな。


おそらく孤児院の子達がいないのと関係があるんだろうがリーネさんに何があったんだろうか。


「ブヒブヒ」(主死ぬなよ)


(アルジ ダイジョウブ?)


「ああ、大丈夫だ。傷は塞いだからな。」


そう傷は塞いで輸血もしたのに体がうまく動かないし、呼吸も荒い。


ナイフに何か仕掛けがあったのか。


************

・致死毒のナイフ

即効性はないが致死性の毒を持ったナイフ

耐性系スキルも無効かする。


≪プログラム・薬物生成≫を獲得しました。

************


チ、状態異常耐性が聞かないのか。


なんて厄介な!


≪プログラム・薬物生成≫もどんな薬を作れば良いのか分からない。


普通なら焦るところだが何ともご都合主義なことに『再生の木の実』なんて便利アイテムを手に入れているだよな。


アイテムボックスから『再生の木の実』を取り出して食べようとするが手が動かなくなって来た。


想像以上に毒のまわりが早いようだ。


即効性はないけど遅効性ってわけでもないのか。


目もチカチカしてきたし、意識もボーとしてきてる。


いよいよ不味いな・・・。


一番気を付けないといけないのは魔物じゃなく、やはり同じ人間なんだな。


俺はついに『再生の木の実』を食べることなく意識を手放した。





次に気が付いたときに何かを飲み込んだ感覚を覚えた。


***********

ピコーン

≪再生≫LV1を獲得しました。

≪状態異常耐性≫が≪状態異常無効≫に変化しました。

***********


またまた便利なスキルを手に入れたな。


これまで以上に死に難くなった。


嬉しいことだ。


今や俺一人の命じゃないからな。


目を開けると目の前には嬉しそうに泣くルシアの顔がある。


どうやら倒れた俺に『再生の木の実』を食べさせてくれたらしい。


お気に召したら『評価』『ブックマーク』をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ