表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
131/246

131.生き物はなぜ死ぬのか?


「その通りですソラ様。魔力の元となるのが命の源である魔素です。世界樹は魔素を作り出し世界のあらゆるものに供給しているのです。」


世界樹が作り出した魔素をどうやって俺達は受け取っているんだ?


世界樹とやらと繋がっているわけでもないのに。


「我々はどうやって魔素を手に入れ魔力としているんですか?」


「そうですね。世界樹は魔素を空気中や大地に放出しています。私達は魔素を呼吸や魔素を蓄えた食物を摂取することによって得ています。そして魔素を我々の体にある魔臓が魔力に変えているのです。」


なるほどねぇ。


・・・・俺にもその魔臓ってあるってことだよな。


うん、ここは深く考えないでおこう。


いつの間にか知らない臓器が増えているって怖すぎる。


ということは世界樹がなくなると魔素の供給が無くなりあらゆる生命が息絶えるのか・・。


めっちゃ重要なものじゃん。


*********

ピコーン

・称号 魔素の理解者

スキル《魔素支配》LV1を獲得しました。

《プログラム・素粒子操作》を獲得しました。

《運動エネルギー吸収》・《吸収》・《ベクトル操作》・《圧縮》が《プログラム・素粒子操作》に統合されました。

*********


あ、なんかとんでもない能力を手に入れちゃったよ。


そんなに重要な知識だったのかな?


とりあえずこの能力については置いておこう。


「それでそんな重要な世界樹の管理人とは何をする人なのでしょうか?」


「はい世界樹の管理人とは新たな世界樹を育て大地に根付かせる人のことです。」


え、新たな世界樹?


それって育てるのに失敗したらどうなるの?


「もし世界樹を育てるのに失敗したらどうなるんですか?」


「今までそのようなことが無いので分かりませんがおそらく世界が滅びるのではないかと・・・。」


いやいや、無理無理。


世界の命運を俺が握るってことでしょ。


「無理です。できません。ごめんなさい。」


ルシアさんが慌てて席を立って俺の手を握って来る。


ル、ルシア。


手、手。


汗、汗出てないよな。


心臓よ落ち着くんだ。


とにかく≪冷静≫さんに全力で仕事してもらうしかない。


ふ~、≪冷静≫さんのお蔭で落ち着いてきた。


「待ってください。私も全力でサポートします。それにソラさんしか世界樹の管理人には成れないんです!」


ルシアさんが必至な顔して俺に訴えてくる。


けどすいません。


いくら美人のお願いでも世界の命運を背負うのは無理です。


「世界の命運を背負うなんてできません。もっと相応しい人がいるはずです。俺なんてただの冴えないサラリーマンですから。」


何とか俺以外に相応しい人を見つけてもらうしかない。


「ソラ様。せめて最後まで話を聞いてから結論を出してください。」


む、確かに。


話の全容も分からずに断るのは失礼だな。


それに俺もできればルシアさんの助けにはなりたい。


≪冷静≫さんに全力を出して貰って考えよう。


「分かりました。それでどうして俺が世界樹の管理人と言う話になったのですか?」


「それはソラ様の魔力が世界樹の供給する魔素と全く同質だからです。これほど世界樹と親和性の高い方はいません!」


しかし、どうして俺の魔力が世界樹の魔素と同質と分かるのだろうか?


気に入っていただけたら『評価』『ブックマーク』をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ