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116.クマ再登場


「ソラ、どこに言っていたんだ!心配したんだぞ!」


「ブヒブヒ」(メシが食えなくなると思ったぞ!)


(ブジ ヨカッタ)


迷宮の入り口に戻ると使い魔達が心配してくれていた。


パッシーは飯の心配だったけどね。


「悪かったな、でも目的のエンシェントエルフの指輪が手に入ったよ。さ、早く帰ってご飯にしよう!腹へって死にようだよ。今日は迷宮探索完了祝いだ!いくら食っても良いぞ!」


「ソラ、今日は太っ腹だな!俺は3人前は食べるぞ!」


俺そんなにケチケチしてたかな?


「ブヒブヒ」(主は偶には良いことするよな)


(タクサンノム)


使い魔達は迷宮の疲れがなくなったのか宿に向かってお腹を空かせた犬の様に駆け出した。


ポックルは俺のポケットに居るけどね。


「あいつら金持ってないだろうに、俺はクタクタで走りたくないのになぁ。」


腹を空かせた使い魔達を待たせるわけにも行かない。


俺も使い魔に続いて重い足をなんとか動かして走り出す。




ジンとパッシーが宣言通り3人前の夕食を食べてお腹をパンパンにさせた翌日。


俺達は迷宮で手に入れた魔物の素材を売却するためにギルドにやって来た。


相変わらずクマが受付カウンターに立って≪威圧≫を放っているようだ。


「クマ、そろそろカウンターに立つのを止めたらどうだ?そうすれば俺はクマに邪魔されることなく美人受付嬢のところに行けるんだが・・・。」


「まぁ、そういうなよ。俺も暇なんだよ。偶に話をするくらいいいだろ?それで迷宮探索の調子はどうだ?

かなりのスピードで探索を進めてたようだが。」


クマにとっては偶にでも俺にとってはギルドに来る度にクマの相手をしているんですけどね!


「迷宮探索は一旦お仕舞いだな。」


目的のエンシェントエルフの指輪も手に入れて守護のペンダントも必要数手に入ったしな。


あ、昨日はあまりに疲れてそのまま眠ってしまったけど守護のペンダントを配らないとな。


なにかあったら絶対後悔するからな。


「ああ、そういえばもう最下層まで行ったんだったな。それで今日は何の用事で来たんだ?」


「今日は素材の売却だな。かなりの量があるがここに出して良いか。」


「ああ、良いけど溢れるようなら回数を分けてくれ。」


まぁ、確実に溢れるだろうけどな。


「とりあず出してみるわ。」


リザード、アースリザード、ファイアリザードの皮、爪、キバ、魔石を次々に出していく。


あっと言う間に売却台の上が一杯になった。


「おいおい、どこでこんなにリザードの上位種を討伐したんだよ。これで全部だよな?」


「討伐した場所は信じられないと思うが迷宮内だ。あとコレの3倍くらいあるかな。」


「迷宮内にはリザード種はでないだろ?それにこの3倍となるとすぐには換金は無理だな。とりあえず引き換え札を渡しおくから明日の昼以降にまた来てくれ。」


まぁ、そうだよな。


「分かった。また明日来るよ。」


「それで話は戻るがリザード種はホントに迷宮で出たのか?」


まぁ、気になりますよね。


でもたぶん俺以外は入れないんじゃないかと思うんだよな。


なんて言って誤魔化そうかな?


「クマ、それは『お嬢様!!!』」


俺がクマを何とか誤魔化そうと口を開くとアンさんが大声を上げてギルドに入って来た。

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