表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
109/246

109.ドラゴンが出てきました。


探索スピードは多少は落ちているが未踏破階層の探索も順調に進んでいる。


むしろ順調に進み過ぎているかも。


ちなみに今まで迷宮で稼いだ額をちょっとおかしなことになっている。


なんと金貨100枚を越えたのだ。


日本円で約1億ですよ1億。


これは当初の目標金額を稼ぐのはあっという間に終わりそうですよ。


アースリザードやファイアリザードが魔法を使って来たときは少し焦ったが戦闘自体は《爆弾(ボム)》とジンの戦闘力で十分対応できている。


リザード種の耐久性の高さに苦労しながらも危なげなく迷宮の探索を続け、4日かけて30階層に到着出来た。


30階層にある扉は今までの階層の扉と全く違った。


まず大きさが縦5メートル、横4メートル。


目測ではあるが一体何がここを通るんだという大きさだ。


そして材質は金属、ただ鉄ではない淡い蒼色でしかも薄っすら光っている。


実物を見たことはないがこれが噂のミスリルだろうか?


持ち帰れないかな?


ちょと削ってみようとしたが無理だった。


残念。


この扉には今まで無かったレリーフが彫られている。


姿はファイアリザードに似て無くも無いがハッキリ違う特徴がある。


そう翼が付いているのである。


これはドラゴン?


「なぁ、この絵ってドラゴンだよな?」


「おうドラゴンだな。戦ったらきっと楽しいぞ!」


「ブヒブヒ」(冗談は止めてくれよ)


冗談だと良いんだけど《直感》さんもドラゴンって言ってんだよな。


どうしよ、この扉が閉まったら簡単には逃げれないよな。


「みんなドラゴン相手に勝てると思うか?」


「ソラが魔法使えば何とかなるぞ!」


「ブヒブヒ」(主が全力出せば良いのでは?)


(アルジナラダイジョブ)


アレ?


以外と俺の評価が高い?


う~ん、依頼の品を手に入れるにはいつかは挑まないといけないからなぁ。


腹を括るか!


「よし、なら行くぞ!」


扉を開けようと手を触れると扉が勝手に開き始めた。


慌てて身構えるがそこはまだただの通路だった。


《魔力感知》で何も居ないのは分かってたはずなのにどうやら緊張し過ぎているようだ。


大きく息を吐いてから意識的にリラックスしてから扉の向こうへ進む。


嫌なことに全員が扉を抜けると予想通り再び扉が閉じた。


25階層の時のように俺が再び触っても扉が開き始めることはない。


「ソラ、閉じ込められたぞ。」


「ブヒブヒ」(大丈夫なのか。)


「大丈夫、大丈夫この先にいるヤツを倒せば良いんだよ。」


正直俺も不安だらけだがここ主として見せ掛けだけでも余裕を見せておかないとみんなが不安になる。


珍しくジンではなく俺が先頭に立って通路を進む。


通路を抜け大きな広間には≪直感≫さんの言う通りに扉に描かれていた生き物ドラゴンが待ち構えていた。


「GYAOOOOONNNN!!!」


ドラゴンの口からはハイオーガとは比べ物にならない強烈な《咆哮》を解き放つ。


《防音結界》をも突き抜けてくるドラゴンの《咆哮》に俺とジンですら一瞬身を竦ませた。

早くもドラゴンを出してしてしまった。今後どうしよ・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ