兄弟の和解
とある兄弟のお話です。
この世界を私自身の他作品に出すかどうか検討中です。
ご意見、ご感想お待ちしております。
これはとある世界での兄弟の話。
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「兄上……何故」
そう言う僕の弟。
でも、僕はもうこいつの兄ではない。
だって、僕は生まれ変わったのだから…
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「いい? ラルーナ……
あなたは第一王子だけれど、エルソル様の為に生きるのよ?」
「はい、母上」
これは僕がずっと言われてきたこと。
僕はラルーナ・ラ・エストレンジャ。
「ユルドゥズ王国」の第一王子。
本来なら王位継承権第一位のはずだけど、僕は違う。
僕の母上は平民出身の妾、側室。
だから、そんなに王族でも僕は立場が高くない。
それに、僕には――――
「兄上!!」
「どうしたんだい?エルソル」
エルソルという名の弟がいた。
弟、といっても僕とは腹違い。
王族の遠縁にあたる貴族「シュテルン公爵家」出身の正妻の息子。
第二王子といえども、事実上王位継承権第一位であり、本来の僕の位置にいる。
「兄上、今日は、魔法を教えて下さい!!」
だから、母上は言われた。
『エルソルの為に生きなさい』と。
それはつまりだ。
今でさえ肩身の狭い思いをしている僕が無事に世間を渡り歩く為には弟・エルソルに全てを譲り、エルソルに尽くすしかないということ。
「いいよ。
じゃあ今日は下級魔法にしようか」
この世界には、魔法が存在する。
それらは一人一人宿している魔力を使って起こされる現象。
魔力は一人一人微妙に違う波長をしている。
そして、魔法には属性がある。
「火」、「水」、「雷」、「土」、「風」、「無」、「光・闇」の七つの属性がある。
それぞれに属性を司る神獣がいる。
「光」と「闇」がひとつの扱いなのは司る神獣が「光」と「闇」の番でひとつの存在とされているためだ。
「火」は鳥のような姿の神獣・朱雀が。
「水」は亀に白蛇が巻き付いた姿の神獣・玄武が。
「雷」は龍の姿をした神獣・青龍が。
「土」は白い虎のような姿の神獣・白虎が。
「風」は翼と角の生えた馬のような神獣・一角天馬が。
「無」は九つの尾を持ちし白狐のような姿の神獣・白面九尾が。
「光・闇」は二体の角が生えた馬のような神獣・麒麟が。
それぞれに司っている。
「光」の麒麟は角が二本、「闇」の麒麟は角が一本。
それぞれに生きている生物はこのいずれかの神獣の加護を受けている。
基本的にはひとつの属性しか持てない。
弟は「光」。
まさに王となるべく生まれてきたようだ。
そして、僕は――――
皮肉にもここでさえ、僕は弟の陰に生きろと言われているような属性だ。
たしかに、エルソルはそこらへんの同年代に比べれば賢いし、周りがなんと言おうと僕を慕ってくれている。
でも、僕は。
「さあ、おいで。
一緒に、この教本の下級魔法をやろうか」
僕はエルソルが嫌いだった。
いつからかなんてわからない。
昔は、本当に昔は好きだったかもしれない。
でも。
今はもう憎くて仕方なかった。
「うん!
えぇっと……」
「エルソルは光だから……
シャイニーボールじゃないかな」
僕はそんなことを思っているなんてお首にも出さずエルソルに下級魔法を教える。
うんうん唸りながら魔法を練習するエルソル。
たしかにこんな兄弟関係じゃなければ普通にかわいいと思えただろう。
だけど現実はそう甘くないのだ。
もし、普通の家に普通の兄弟として。
もしくは普通に友達として。
出逢えたのならば。
こんなに憎く思わずにすんだかもしれない。
むしろどうしようもないくらいに、心の底からかわいがってあげられたかもしれない。
でも、もうこの事実は覆しようがないしどうにかできるはずはない。
かといって、自分の栄光が奪われるのを、むざむざ指を咥えて見過ごしてなるものか。
諦められるはずなどないのも事実。
だから、後から考えればこうなるしかなかったのかもしれない。
「……シャイニーボール」
エルソルがポツリと呟く。
瞬間、辺りが眩い閃光に包まれる。
エルソルの魔力量が多い証拠だろう。
普通じゃあり得ない光量だ。
さすが、才能溢れる我が弟だ。
終いには、僕らは中庭にいたのだけれど、どうやら光が玉座の間まで届いてしまったようだ。
「な、何事ですかっ?!」
エルソル付きで今は玉座の間に待機しているはずのメイドが急いで走ってくる。
「あ、アリア!!
見てみて、僕、光の下級魔法ひとつ使えたの!」
エルソルが駆けつけてきたメイド・アリアに抱きつく。
「あら、エルソル様!
それはすごいですね!」
そういってアリアはエルソルの頭を撫でる。
慈しむように。
でも僕にはそんな表情をしてくれる人なんていない。
邪魔者扱いさ。
「……ところで何故ラルーナ様はここに?」
とても冷たい声で聞いてくるアリア。
一応様付けしているものの敬意の欠片もない。
「あぁ。
エルソルに下級魔法を教えていたんですよ」
その答えにアリアはピクッと眉を上げる。
もしかしたら僕という低俗な存在が、尊いエルソルを呼び捨てにしたのが聞き捨てならなかったのかもしれない。
「……ラルーナ様?
一応、あなた様は下賤な存在であることをしっかりと自覚して下さいませ。
本来ならエルソル様と一緒にいることさえ許されない。
追放されてもおかしくはないのですからね」
そういうアリアの声と瞳は凍てついていた。
「もちろん理解してます。
ですがね、エルソルから寄ってくるんですよ」
そういうとエルソルを見る。
さすがのエルソルも大好きな兄をこれほど侮辱されてしまったために、かなり怒っていた。
「僕の兄上を悪く言っちゃダメ!!!」
その声とともに魔力の嵐が吹き荒れる。
これは魔力暴発だ。
さすがに、エルソルの膨大な魔力量ではエルソル自身が危ない。
「……ダークオーラ」
僕は世間から嫌われ者の「闇」を属性に持つ。
本来なら、「光」のみのはずの麒麟から与えられた忌まわしい力。
それは人々にとって呪いと同義。
麒麟の番は片方がよく知られた光であり、もう片方はその陰とも呼べる闇だった。
僕と母上の立場が普通じゃないくらい低かったり、ひどい扱いを受けるのはおそらくこの忌まわしい力のせいだ。
さすがにこの状況でエルソルを見捨てれば僕だけでなく母上も悪く言われてしまう。
だから僕は自分の力でエルソルの魔力を上書きしていく。
本来ならこんなんで止められるはずもないけど。
でもエルソルが光で僕は闇。
表裏一体の関係だからこそできることがある。
「あっ……兄上」
「大丈夫か、エルソル」
エルソルは泣きそうになっていた。
それは僕のことを危険に晒したから。
自分が周りへ、危害を加えそうになってしまったから。
でも、僕としてはエルソルなんかにそう思われたって嬉しくない。
むしろ、だんだんと憎しみが沸き上がってくる。
このままでは、エルソルを滅茶苦茶にしてやりたい衝動が……
「エルソル。
もう今日はここまでにしよう。
そのメイドさんを連れていける人を呼びに行ってきてくれ」
それにエルソルは涙目になって謝ろうとする。
だが、
「お前のせいじゃない。
仕方なかったんだ」
とだけ言ってその場から立ち去る。
そうしなければ、エルソルを殺してしまったかもしれないから。
そうなれば、母上はますますつらい思いをせねばならない。
それだけは避けたかった。
母上はすべてを捨てても平穏を望んでいた。
だけど僕は諦めたくなかった。
そんな思いに答えるようにアレは現れたのかもしれない。
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《汝、チカラ欲するか》
その声を聞き始めたのはいつからか。
とりあえずは母上が死んだ後からのような気がする。
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あの出来事の少し後、母上は持病を悪化させて死んだ。
だが、父上は一度も母上の顔を見に来なかった。
しかも葬式なんてろくにやらせてもらえなかった。
そのまま、母上の亡骸は放置された。
だから僕は魔法で母上の亡骸を荼毘にふそうとした。
でも、出来なかった。
僕の闇では燃やせなかった。
だから、中庭に生えている木の根元へと埋めて埋葬した。
そこに僕にしかわからないように闇魔法で隠蔽する結界も張る。
僕と母上が嫌われていたのは、おそらく闇魔法を使うからだということくらいわかっていた。
何もしなければ、母上の墓は壊されるかもしれない。
僕が勝手に作ったから。
だから、母上の墓が荒らされないように結界を張る。
僕は泣いた。
なんだかんだ言っても、僕の味方は母上のみだったから。
僕は母上の考えには賛同できなかったけど、たった唯一血の繋がった肉親だった。
父上?
あいつなんか僕の肉親じゃない。
いつもエルソルばかり。
僕なんて、あいつにとってはできてはいけなかった忌み子だ。
だからいないものとして扱うし、一度もあちらから会いに来たことはない。
そもそもそんなに闇魔法嫌いなら何故母上を側室に娶ったんだ。
何故僕を作ったんだ。
正妻との間でだけ、子供を作ればいいじゃないか!
闇魔法を持たぬ女を娶れば良かったではないか!
そんな僕の気持ちを代弁して涙が溢れる。
僕はその日、夜が更けるまで、根元に母上を埋葬した木にしがみついて泣いていた。
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「兄上!
やっと見つけた……」
そう言って駆けつけてくるのはエルソル。
「どうしたんだい?
今日は学園で授業じゃないのか?」
僕はそう言った。
あの泣いた日から数年の時が流れていた。
もう、涙は枯れ果てていた。
あの日以来、泣くことはなくなった。
そして、時は確実にすぎていた。
僕だけを母の亡くなったあの日に取り残して。
エルソルはというと、あれから立派な王子に育った。
国中の民が、エルソルが王となる日を夢に見ている。
一方母上の死んだ僕は、後ろ盾がないから危険に巻き込まれやすい、だから危険を避けるためにという理由で、ほぼ強制的に王位継承権を剥奪された。
これで晴れてエルソルが王位継承権第一位の王子となったわけだ。
そして、エルソルはこの春から王立学園に通っている。
王としての教養を学ぶため、同年代の者と交流するために。
僕?
そんなもの行かせてもらえるわけがない。
僕は相変わらず、城でひとりぼっちさ。
闇魔法があるから無理に追い出そうとはされない。
だって無理にそんなことすれば国一つ滅びる可能性もある。
歴代の魔王となったものは元人間の闇魔法使いが多い。
だから、僕を目が届かぬ場所へはやらない。
そのかわり、城で独り囚われのお姫様を一生、演じなければいけない。
だけど、僕は最初からそんな立場に甘んじたままのつもりはない。
僕は機会を狙っていた。
虎視眈々と。
僕的にはエルソルの「立太子の儀」あたりで行動を起こそうと思っている。
だってその時が一番僕の持っていないものを持っているって実感できるからね。
声はずっと僕に囁いている。
《汝、チカラ欲するか》
きっとこの声に従ったとき、僕は僕でない存在へと昇華する。
その時はこの王国の終焉。
それまではその時恐怖におののくであろう者達の、僕を虐めたりして悦に浸る顔を拝めておきますか。
恐怖へ、絶望へと塗り替えたときの快感を味わうために。
そんな物騒なことを考えてるなんて夢にも思っていない平和ボケしているエルソルは、
「今日は休みです。
……兄上、最近僕を避けておりませんか」
とか聞いてくる。
……いや、エルソルへの印象を修正しよう。
昔のある出来事から思った通り、意外と鋭い。
エルソルには気をつけて事を運ばねば。
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僕はエルソル。
「ユルドゥズ王国」の第二王子。
だけど、何故か兄上よりも僕の方が第一王子っぽい扱いされてる。
何でだろう?
「兄上!!」
僕は兄上が大好きだ。
でも……
「どうしたんだい? エルソル」
そういう兄上の瞳には昔エルソルが憧れた光がない。
なんか最近は、兄上がどんどんとエルソルの知らない人へと変わっていっているよう。
何かあるのだろうか?
「兄上は、最近お身体でも優れないのですか?
何やら顔色が……」
そう本気で心配して声をかけてみる。
でも、
「大丈夫さ」
とだけ言って目を逸らす兄上。
何かを抱えている。
そう思った僕は、いつか話してくれたらいいなとか甘い考えを抱いていた。
その後すぐに僕は現実を思い知らされる。
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「……エルソル・アッシャムス・ラ・エストレンジャ」
「はい」
「今日をもって貴殿を王太子とする」
父上の厳粛な声とともに僕はその場に片膝をつく。
頭を垂れて、神獣様が現れるのを待つ。
だけどその時!!
「……《我はチカラを欲するものなり》」
そんな声が響きわたる。
それは禍々しい魔力に覆われた声。
すぐに人々は、僕はその声の主を見る。
それは他でもない、大好きで尊敬していたはずの兄上だった。
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《汝、チカラを欲するか》
また声が聞こえる。
しかし今度はその声から意識を逸らさない。
受け入れようとする。
「……《我はチカラを欲するものなり》」
すると、僕の中のどす黒い負の感情がコントロールできなくなっていく。
まるで僕が僕じゃない存在へと変わっていくよう。
だんだんと意識が遠のいていく。
そうか。
僕は一度死んで生まれ変わるのか。
その答えはすとんと僕の中へ落ちていく。
次に僕は意識を取り戻すのはいつかな?
もう二度とないかもしれない。
でもこれで僕は奴らを見返せるんだ。
嬉しい。
……はずなのに。
何故か急に胸が苦しくなる。
最後にエルソルの顔が見たい。
なんでそんな事が思い浮かぶのか。
…………ああ。
僕は愚かだな。
こんなにもエルソルのことが大切だったんだな。
愛と憎しみは光と闇のように表裏一体。
僕のエルソルへの憎しみは愛情の裏返しだったのか。
つまり、僕は本当はこんなこと望んでなかったんだね。
「エルソル……ごめんよ。 ダメな兄上で」
そう呟く。
でも、それがちゃんと言葉として発することができたかはわからない。
外界への五感がもう麻痺している。
笑えるね。
この世で最後に思うのはやはり後悔なのか。
そこまでで僕の意識はブラックアウトした。
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「兄上……何故?!」
僕はそれしか言えない。
でも、僕には信じられなかった。
兄上が堕ちるなんて。
そんなに心に闇を抱えてしまっていたなんて。
……もしかして、僕が関係してるのか。
じゃなきゃこのタイミングなんて。
なら僕はどうすればいい?
兄上を救いたい。
でも。
僕は無力だ。
「エルソル!!
危ないからこちらへ来なさいっ!!」
父上が叫ぶ。
父上は。
実の息子を危ないだなんて。
そうか。
こんな状況なら誰だって嫌になるな。
だって、
「全部を僕に奪われて。
人からは邪魔者や忌み子扱い……
それは確かに嫌になる」
僕はそう呟く。
そうか、兄上はいつもそんな気持ちを。
なら僕から寄っていってたのは兄上からしたらかなり迷惑だったろうな。
でも。
だからって僕は兄上を諦めないぞ。
だって兄上大好きだから。
なんとしてでも……
「救ってみせる!!」
なら、僕がするべきは……
「光の聖なる麒麟よ……
我の声に応え、その力を!!」
僕は夢中で頭の中に浮かんでくる言葉を紡ぐ。
それは、太古の昔に神獣とともにあった頃へ忘れ去られた言葉。
神獣の真の力を引き出すための。
《汝、チカラを欲するか》
「否、《我、救いを望むものなり》ッ!!」
それは光の神獣のみに許されし力。
それは表裏一体の関係だからこそ可能な事。
昔、兄上がやってくれたように。
今度は僕が兄上の暴走した魔力を、神獣の力と僕自身の魔力で塗り替えるッ!!
在るべき姿へと戻してみせるッ!!!
「はあぁぁぁぁぁぁぁあああッ!!!!」
僕は全身全霊を賭けて兄上へ力を叩き込む。
いつの間にか手に現れていた白い杖を使って。
神獣様の力をそのままお借りして。
「フハハハハッ!!
もうあきらめろ!
僕は……ラルーナは生まれ変わったのだッ!
イルソーレとしてなッ!」
兄上は僕の力など何ともないように喋り出す。
でも僕は諦めずに力を流し続ける。
「っ!!
なっ、何故だ?!
何故こんなにもこいつに怨まれているのに……
陰で非道いこと思われてるのに……
……なんでそんなに必死に救おうとしているのだ?!」
「兄上がァっ!
どう、思われっ、ようともッ!」
そこで、僕は一旦言葉を区切る。
そして、兄上を見据える。
大きく息を吸い込んで思いっきり叫ぶ。
「僕は兄上が大好きなんですッ!!!
だから、あきらめるつもりはありませんッ!!!
僕が兄上を諦めるのを、兄上が諦めて下さいッ!!!
それ意外に理由が要りますかっ?!!」
その言葉に周りは驚いているが……
一番驚いているのは兄上だ。
その隙に僕は思いっきり力を注ぎ込む。
だんだんと兄上の抵抗が弱くなっていく……
「える……そ……る」
やがて、兄上がぽつりと漏らす。
その頃にはもう、兄上は抵抗しなくなっていた。
もちろん、神獣様のお力をお借りしたとはいえ、神獣様の力を原型のままで長時間使っていた僕も満身創痍である。
「あに……う……え……?
お目覚めですか?
良かった……」
そう言うと僕は思いっきり泣きながら兄上へ駆け寄り抱きつく。
「ごめんなさい……
うぐっ……ごめん……なさいっ!!!」
そんな風に言うと兄上が、
「僕こそごめんよ。
お前のこと……憎んでしまった。
もともとは大好きだったのに……
ごめんよ……ダメな兄上で」
昔のように優しい声音で、呟いてくれる。
見てみると、兄上も涙を流している。
いつも飄々としている兄上が。
ああ、ひとりの人間なんだと実感した。
「僕こそ……兄上の苦しみ分かってあげられなくて……ごめんなさい」
僕はそう言う。
すると兄上は、
「……でもこうして救ってくれた、違うか?」
そう言って微笑んでくれる。
僕はまたボロボロに泣きながら、
「本当に兄上のことを救えた……の?
だって僕は兄上の苦しみを分かっていなかった。
兄上の苦しみはちゃんと取り除かれたのですか……?」
兄上に聞く。
「……ああ。
もう大丈夫だ。
ありがとう、エルソル」
という兄上の瞳には僕が昔憧れた光が宿っていた。
暖かさがあった。
兄上が戻ってきたのが嬉しくて僕はその時、幼子のように泣きじゃくってしまった。
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その後、エルソルが王に、ラルーナはエルソルの右腕として国を治めた。
そして後の世に、賢王と敏腕宰相としてそれぞれに名を残す。
しかしそれはまだ遠い遠い未来の話――――。
読んでくださりありがとうございました。




