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野生の雑種犬 短編集

マジキチ短編小説 夢の動物園

作者: 野生の雑種犬

昨日こんな夢を見た。

動物園らしき場所にいる私。

なぜかそこには私以外に客が一人もいない。しかし、生物部所属の美少女である私はノリノリである。体調も実に良好だ。強いて言うなら耳と尻の辺り、あと口元に少し違和感がある。

近くを見回すと、象、キリン、サイといったお馴染みの動物が飼育されている。

動物園通の私はこういうベタな動物があまり好きでない。スナドリネコみたいな少しマイナーな動物が好きなのだ。

お馴染みの動物達に紛れて、なぜかひとつだけ上半身裸の男が入っている檻があった。恐らく売れない芸人か何かだろう。檻の中で必死に顔芸を披露している。

動物園の檻の中で一ヶ月生活みたいな企画でもやっているのだろうか。

檻の前にはご丁寧にも「和名 ヒト 学名 ホモサピエンス」と立て札が建てられている。

この動物園はどうやらふざけきっているようだ。私以外、客が一人もいないのも納得である。

しばらく進むと、少し珍しい生物が現れた。体長が三メートルくらいありそうな巨大な鳥が柵の中にいるのだ。鳥の翼は完全に退化しているらしく飛べないようだ。柵の大きさに比べてこいつは明らかにデカい。普通ならフラミンゴがいそうなところなのだが……。近くの檻の中にはオオカミやらカワウソやらが入れられていて、なんとも統一感がない。

と、その中にネコ科動物を発見し、興奮する私。

周囲をよく見れば、私の大好きなネコ科動物がたくさんいた。可愛かった。正直私は、人間よりネコの方が好きだ。にゃーん。

いくら可愛いとはいえ、ずっとここにいても仕方ないので、私はさらに進んでいく。すると、壁に海と魚の描かれた大きな建物が現れた。恐らく海の生物が展示されているのであろう。内容にはあまり期待しない方がいいだろうが……。

薄暗い照明に壁一面の水槽。

中はいかにも水族館という感じである。もっとも、展示しているものは、ウナギとかマグロとか明らかにチョイスをミスっていた。カタクチイワシとか、サンマとか水族館で見る魚じゃないだろ。

漫然と足を進める私は、「太古の海」と題された企画展示の水槽の前にいた。そこに展示されていたのはたくさんのオウムガイ。そのバリエーションはやたら豊富で、大きさ、貝殻の形や色など実に多種多様である。

そして、正直言って、気持ち悪い形をしたよく分からない生物達。

トゲトゲしていたり、目が三つあったりするがとにかくキモい。なんか三葉虫みたいなやつもいた。

本当に何か分からないので、水槽の近くの展示生物についての紹介文を読むことにした。

この動物園では絶滅した動物を展示していますが、「太古の海」では、とくにはるか昔に絶滅した海の生物達を展示しています。

展示生物

・三葉虫

・アノマロカリス

・ハルキゲニア

・アンモナイト

なーんだ、やけに似てると思ったらリアル三葉虫だったのかー。あと、オウムガイじゃなくてアンモナイトなのね。

って、どう考えてもおかしいだろー!何さらっと絶滅生物再生してんだよ。てかこの動物園、絶滅した生物ばっか展示してんの。何かさっき、人間が展示されてたけどアレって……。

何か怖くなってきた。背筋に悪寒が走る。この動物園はヤバい。

「キェーーーーーーーーー」

とりあえず、怖かったので奇声をあげながら、女子トイレに駆け込む。

ふと、鏡を見てみると、衝撃の事実が明らかに。私の耳は見事なネコ耳。尻尾まで生えている。ニャル程、先程の違和感の正体はこれだったのかニャ?

あらまびっくり、私は人類滅亡後に誕生し、文明を持つにいたったネコ人間だったというわけである。

と、ここで目が覚めた。

あの夢、マジでなんだったんだ。


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― 新着の感想 ―
[一言] 面白かったでありんすシリーズで見てみたい物ですねぇ。
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