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LEGION

杉山の話はたんたんと語られてはいたが 恐ろしく常軌を逸したものであった

父親がまだ幼い杉山に対して軍事訓練さながらのことを行い

山に捨てられ機嫌が悪いと食事さえ与えられず 満足な医療さえ受けれなかったというのだ

その結果 役に立たない特技を獲得し 父親が信じる世界の終わりをもたらすレギオンに備えることになったというのだ

父親はレギオンが何なのか多くを語らずに ただ備えたのだといった

食料の備蓄や合法的に入手できる武器の訓練と生成 完全にいかれていたのだ

その父親も中学になる頃には突然姿を消して 母親と暮らしていたのだという

もしかしたら レギオンがやってきたのではないかと杉山は言った

「正直 おかしなことを言っているのはわかっている けれど少し嬉しいんだ」

レギオンが何なのかわからないが木葉は納得できた 杉山の判断や反応が異質であった理由と体の傷痕

「かわいそう」

子供でいられなかった杉山に木葉は涙とともに言葉をもらした

異変が起きてからさらに三日が過ぎた

鉄橋の下でキャップする杉山たちにきずいたグループが接触してきた

相手は五人の大人である 万が一に備えて木葉は女の子を後ろに隠した

「大丈夫 あの人が一番強い」

女の子が指差していう 指差したのは杉山の頭上の数字256である

「わかるの?あの数字の意味が?」

女の子は頷いて見せた

どうやら女の子は数字の意味を知っているようだった

長い話を終えて杉山が戻ってきた

どうやら杉山たちは大切な情報を聞き逃していたらしい

この異変が開始された瞬間ある場所に老人が現れ説明を始めたのだという

ちょうど杉山たちはそれに間に合わなかったのだ

説明を終えた老人はドラゴンを呼び消えたのだという

また老人の言葉に苛立った数人が詰め寄り 命を抜き取られるように死んだのだと

にわかに信じられない話だがドラゴンとアンテナ豚を知っているのだから 疑う理由はなかった

そしてこの異変を終わらせる方法も語られているというのだった

老人は消えたがすでに大勢の連中が 事態の解決へ動いているというのだ

杉山たちも戦力として協力を依頼されたのだ

彼らは去り すべてを解決するためにゲームセンターへ集合を呼びかけて行くとのことだった

日没後に大勢の人がゲームセンターに集まった

やはり半数は武器として使えそうな物を手にしている

杉山に話を持ってきた男たちがゲームセンターの奥に立って それを囲むように集められた群衆が位置取った

「よく聞いて欲しい 俺たちは試されている」

真面目な顔立ちと武器を持たない彼の言葉はよく通った

なぜかゲームセンターにも電気は供給されていたが ゲーム台は静かにプレイヤーを待っている

やがて演説が終わる頃には外が白んできていた 群衆に囲まれた彼はやがてリーダーと呼ばれ事態を収める救世主であるとリスペクトの対象となった

「何かあいつ怖い」

呟いたのは木葉だ 今まで見せたこともない他人の顔がそこにはあった

距離をとって演説を聴き終えた杉山達は選択を迫られた

外敵を駆除し一定の安全を確保するか 食料の確保に回るか

本題であるこのゲームセンターに上書きされたゲームをプレイして 全員を救済するかだ

リーダーのいうにはゲームクリアこそが唯一の突破口なのだという

しかし ゲーム内での死亡はリスクを伴うという

残機をLIFEを失うのだ プレイヤーがゲームに敗北するとこのエリアの誰かが化け物に殺される

それも ゲームに挑み失敗した数に比例してだという

杉山は他人の顔を見せる木葉を見逃さなかった





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