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PHASE1

火縄銃の射程がこれほどであるはずはない

ミサキのスナイパーライフルと威力そして精度も等しい

「ダメだ ちょっと不利かも・・・」

太腿から出血するミサキ 体温が血と共に失われ背筋に冷たい感触

「たくさんきてる!!こっちは限界だよ」

ユウタの通信は鼻息が荒く退路を完全に塞がれたようだ

スコープなしで火縄銃による狙撃 かつての偉人にそれほどの能力があったとはミサキには思えない

「アッタマきたぞ〜!!ユニークキャラだからって優遇されすぎだろ!!」

確実に当てたはずの弾もそれていることにミサキはきづいた

ユウタのうめき声が大きくなる 時間はないのだ

ミサキは銃弾を受けた足で走った

激痛が動きを鈍らせるが長距離から放たれる弾を避けるには事足りた

止まらずにスコープを覗き速い間隔でトリガーを絞る 狙っているのは信長ではない

ビルの支柱である 並の銃弾では破壊できない強度だがミサキのスナイパーライフルなら破壊可能である

支柱の半数を砕いても崩壊しない

ミサキは伏せて再装填を待つ 次に体を起こした瞬間に撃たれる

強い予感がミサキにはあった しかしもう走ることはできないのだ

「ユウタ生きてる?」

通信機に語りかけるも返事はない 聞こえてくるのは銃声だけだ

ミサキは覚悟を決めて立ち上がった 信長は笑っていた ミサキはスコープ越しにそれが見えたが冷静に支柱を狙う 信長の背後にある支柱に銃弾を放つ

同時に信長の放つ銃弾もミサキに向けて直進していた

空中で銃弾が交錯し 勢いで勝るスナイパーライフルの銃弾が信長の首を飛ばした

ミサキは軌道のそれた銃弾を肩に受け転倒してしまう

立ち上がる気力すらなく ミサキはそっと目を閉ざした

「杉山さん 早くきてよ・・・」


気絶していたミサキを起こすユウタ 全身に返り血を浴びている 懸命に戦ったユウタの目から大粒の涙がこぼれていた

「生きてる?」

目を覚ましたミサキにユウタが言った

「死んでるかもね」

ミサキは言うと体を起こした 肩そして足に包帯が巻かれている

「信長軍は?この包帯は?」

ユウタは泣きじゃくりミサキに言うも聴き取れない

「おいユウタしっかり喋れよ!!」

ミサキは苛立ちスナイパーライフルを支えにして立ち上がった ゆっくりと歩いて辺りを見下ろす

サムライたちの大群はいない そして首を失った信長も動かない

「一応 勝ったんだ・・・」

呟いたミサキに達成感はない 陽が傾き影が伸び夜が訪れる

「リーダー生きてる 治療リーダーがしてくれたリーダー杉山探してる」

落ち着きを取り戻したユウタが言葉を並べた

通信機の圏内にはリーダーはいない ミサキの呼びかけに返事はない

静寂が辺りに満ちたころ 空に文字が走った

「第一段階終了?」

ミサキがかろうじてそれを読むことができた

レギオンは開始されたばかりであり これはほんの入口のようなものであった

「まだ終わりじゃないよね 困ったな・・・」

ミサキの頬を絶望が伝った



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