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TACTICS

リーダーとミサキが階段で合流し防火扉を手動で閉ざした

さらに階段をパンツァーファウストにて破壊した

残された手段は籠城の他にはなかった

「わたしさっき信長を撃ったよ 顔面と胸に命中したから殺ったのは間違いない

将軍が倒れたらああいう人たちって戦意喪失するんだよね?」

ミサキが嬉々としてリーダーに言うと リーダーは影武者ではないのかとミサキに返す

「西洋の甲冑で偉そうに中心にいたけど?」

疲弊したリーダー比べるとまだまだミサキは余力があった

喋りながらも階段を早足で登る

「目立つ格好を戦場でするのはきっと影武者を使いやすくするためだろう

きみが信長だったらもっと後方にいるんじゃないのかい?

わざわざ敵の近く それも見える位置にいる必要はないだろう?」

「だって見えないところだとつまらないじゃないですか〜?」

緊張感が相変わらずないミサキ リーダーはミサキの言葉でよぎるものがあった

「もし自分が将軍だったら・・・」

リーダーは階段を駆け上がり屋上に出ると辺りを見回した

戦域を見渡せる場所を探しているのだ

「どうしたんですか?」

ミサキが不思議そうにリーダーを覗き込む リーダーがミサキに指示を出す

「きっと信長はこの近くのビルにいる それもかなりの高さを持ったビルだよ 見つけてくれ島田たちの仇を討つんだ」

ミサキが強く頷くと屋上の角にある貯水タンクによじ登った

そこからスコープで辺りを索敵する

「あいつらどんどん入ってくるよ!!」

ユウタが半泣きで叫んだ どうやら崩れた入口の瓦礫は取り除かれたようであった

ミサキ班の銃撃を受けても屍を超え進軍をやめない

リーダーは最後の可能性に祈る他なかった 屋上へと続く道は階段だけだ リーダーは自身が通ってきた階段を下って少しでも時間を稼ぐために待ち伏せる

太鼓の音が周囲にこだまする それに合わせて進軍の勢いは増し 建物内部からも彼らの声が聞こえはじめた

もう一刻の猶予も残されていない

ミサキの表情から余裕が消え 緊張感のある鋭い目が動くものを求めて銃口がそれに追従する

「もう逃げようよ・・・」

ユウタが涙を流してミサキに懇願した ユウタの周りにはおびただしい数の薬莢が転がっていた

彼一人で相当な敵を倒しているのは間違いなかった

「見つけた!!二つ向こうのビルの上層階にサムライがいる!!」

通信を受けるリーダー 防火扉を一枚ずつ打ち破る敵に備えて呼吸を整えている

不思議なことにリーダーはゲームセンターでの多くの人との出会いを思い出していた

もちろんその中には杉山も含まれている

防火扉が全て破壊され 崩された階段を挟んで敵と相対する

リーダーは装填を終えたライフルを向けた その表情は穏やかであった

「ユウタ階段を塞いで!!」

銃声にきづいたミサキがユウタに命令し残った仲間に攻撃目標を伝える

一発撃てば標的は動く ミサキの構える大型のスナイパーライフルではないが 同時攻撃を試す価値はあるのだとミサキは直感した

「わたしが撃ったらとりあえず撃ちまくって

スコープもないライフルじゃ厳しいけど可能性は高い方が良いよね」

ミサキの周囲にてライフルを構える残されたわずかな戦力

彼らに表示されている数字は100にも満たない 現在のミサキの半分ほどであった

ミサキはそれでも奇跡を信じた 信長を撃てば敵軍が退くという奇跡を

「向こうもきづいてる」

窓際に立つサムライ そいつだけが異質であった 息を止めてミサキが照準を合わせた

ゆっくりとトリガーを絞る 銃弾は異質な雰囲気をまとったサムライの頬をかすめた

一瞬遅れてライフルによる狙撃が開始された

ミサキも次弾に集中する

それをさせじと向こうからも鉄砲隊が姿を見せ応戦を開始

信じられないことに旧世紀の火縄銃がミサキの足を撃った 焼ける痛みが全身を硬直させたがミサキは撃ち続ける

鉄砲隊が一人また一人とミサキの銃弾に倒れると 異質な雰囲気をまとったサムライが動いた

瞬間 ミサキの周囲にいた味方も敵方同様に倒されて行く

「間違いない あいつが信長だ」

最後の一人となったミサキは呟いた

スコープ越しに見る信長は おおよそ人間離れした魔を宿した空気をまとっている

長い銃身を持った火縄銃がミサキを狙っている 恐怖に負けることはなくミサキは銃弾を恐れない








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