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NOBUNAGA

ミサキの班は屋上に到着し眼下で開始された戦いの流れを把握している

前に位置するリーダーと島田の班は獲得したスキルを用いて数に対抗する

パンツァーファウスト ドイツ軍の開発した旧型のロケット弾が猛威を奮う

一斉突撃を開始する足軽の勢いを削ぐには十分な火力ではあるが 圧倒的数の力は完全に殺すことはできない

「援護射撃しよう!!」

ミサキはスナイパーライフルを構え指示を出す

ユウタは二丁の機関銃でそして他の三人もライフルを構える

距離があるとはいえ 外す方が難しいほどに敵の数は多い

スコープ越しに覗いた敵の顔には微塵の恐怖心もないのだった

パンツァーファウストの弾幕が途絶えると足軽の数もいくらかは減った

それでも大軍を率いる信長からすれば損傷軽微である

足軽の体が焼け焦げて飛散し 肉の焦げた匂いが辺りに満ちている

「次は凌げる保証はないな・・・」

島田が言った パンツァーファウストの再装填までの時間が絶望的に長い

「まだ様子見ってとこだろうさ 向こうは切り札を何枚も残しているんだ

仮にこちらに戦車やヘリがあっても勝ち目はない」

正直な気持ちをリーダーは語った

リーダーは撤退を考えて後方の班へ通信を始める

聞こえてきたのは銃声と爆発音である

眼前の敵に気を取られている間に後方も戦闘を開始していたのだ

少数であるが武器で優位を保つゲーマーズを警戒し足軽がさがる

代わりに現れたのは弓隊である 置き盾を配置してからの弓による面攻撃 矢が放物線を描いて雨粒のように降り注ぎ 一方的な攻撃に遮蔽物から顔も出すことができない

ミサキたちの班からはまだ攻撃が続行されていたが火力が不足していた

置き盾を貫いて届く銃弾が弓隊を間引くも止まらない ミサキは信長を探し始めるがそれらしきが人物を発見できなかった

しかし通信機から聞こえる銃声で後方も戦闘を開始していることを把握できた

スナイパーライフルを抱えて一人移動し 後方の様子を窺うと一目瞭然であった

本隊は後方にあったのだ 西洋の甲冑に身を包んだ男が見えた

「見つけた」

呟くミサキは嬉しそうにスコープを調整する

騎馬隊の突撃が同時に前後で始まり弓隊が道を開けた

リーダーには後方を援護する余裕もなかった

再装填を終えるパンツァーファウストを断続的に放ち

追い返すようにライフルを撃ち続ける 騎馬隊に続いて足軽も突撃を開始

パンツァーファウストの一斉射撃はまだできない

「このままじゃやられる!!一度建物まで撤退しよう!!」

リーダーが全員に通信機で指示を出した

後方の班は撤退できるほどの余裕はなかった

撃ち続けなければ数に飲まれるのだ

リーダーそして島田の班は建物に向かって走った

逃げる背中に向けて騎馬隊が槍を投擲 倒れる味方を馬の蹄が潰した 島田は自分の班を使ってリーダーを逃す

「先に行ってくれ!!」

島田は立ち止まろうとするリーダーの背中を押した

「まだ後方の班もきてないんだ!!

おれも残る ここで連中を待たなければ見殺しになる!!」

リーダーは言いながらも班の仲間に強引に建物に押し込まれた

「もうどうせ間に合わない」

その声は後方を担当した味方のものだ 通信機から聞こえる声に銃声と悲痛な叫びが混ざっていた

建物の入口を塞ぐ島田 パンツァーファウストもライフルも再装填待ちで使い物にならない

周囲に残った数人の仲間も同じであった

足軽の槍が迫り 一人また一人と突かれる

ついには島田一人となってしまった

騎馬隊の一人が馬を降りて抜刀する 島田の首を落とし持ち帰るつもりなのだ

刀が高く構えられ振り下ろされる瞬間 島田の持つパンツァーファウストが周囲を焼いた

着弾の衝撃で建物の入口が崩れ 内部への敵軍の侵入を拒むことができた

リーダーは生き残った三人で非常口をロックし階段を駆け上がる

ミサキは信長へ向けて狙い澄ました一発の銃弾を放った 距離はあったが対象が動いていないことが有利に働いた

硬い金属の甲冑を抜いて銃弾は胸に風穴を開けた

「やった!!」

思わず声が出る ミサキは落馬して地面をのたうつ信長にさらに銃弾を放った

今度は顔面を吹き飛ばした 天下人を討ち取った喜びがミサキの全身を駆け抜ける

「下から敵が登ってくる 防火扉を閉めるぞ!!」

リーダーの荒い声が通信機を通してミサキに届く

仕方なく勝利の余韻から覚めるとミサキがユウタを連れ三人を残して動いた

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