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DUNGEON

降りしきる雨がより強さを増した二日目の朝 2番が二人の部下を連れて杉山にファーストを幽閉した風穴の話を始めた

おおよそは7番の話した通りであったが ファーストの能力がより詳しく語られた

「ファーストは物質精製を得意としている

もちろんわたしたち同様に獣も使役する

獣のレベルは最上位クラスに届くほどだった しかし警戒すべきは罠だ」

2番はファーストの物質精製スキルに強い警戒心を抱いているようだ

「物質精製とやらで罠も作れるってことか?」

杉山が2番に言うと2番は過去の戦いでのファーストの異質な能力を説明した

「例えば複雑な構造を持った銃器や家電など こういった物は作り出せないのだが

逆に単純な壁や槍または弓などは作れる

それも相当な量を作り出せるはずだ きっと風穴内部は彼女の要塞と化しているだろう」

そう説明を終えると杉山に2番は選択を求めた

風穴に入りウィザードの脅威を排除し さらなる能力を獲得するか 現状の能力でレギオンを迎えるか

杉山は高比良のようなプレイヤーとの戦いを想定したスキルを求めた

ウィザードと杉山の利害は一致していた 2番は一日たっても戻らない場合は増援を出すことを約束し杉山に二人の部下をつけて風穴へと向かわせた

その様子を7番は遠くから見送った

風穴の入り口は土砂で閉ざされていたが 二人の従者5番と8番の呼び出した鉄のゴーレムによって取り除かれた

ゴーレムは大きくそして疲れを知らない ものの数分で風穴の奥への道ができてしまった

剥き出しの岩盤からは雨が染み出し 木の根が三人の移動速度を低下させる

やがて岩盤が石壁に変わると三人の前に木製の大きな扉が行く手を阻んだ これを後方警戒に当てていたゴーレム二体で粉砕すると霧があった

「気をつけてください!!」

声をあげる5番が杉山を後方へと逃がし 8番とゴーレム二体が奥へと進む 杉山はアサルトライフルを出して前方の闇を睨む ゴーレムが何かと戦闘を開始している

「ダメですこっちに向かって来ます」

8番のゴーレムが押し倒され何かが勢いよく迫る 5番のゴーレムがそれの何かを掴むも勢いは止まらない

杉山は闇から顔をだした異形の生物を照準越しに確認した

およそ現実ではお目にかかれない巨大なトカゲだった トリガーを引いて頭部へ銃撃を加えながら後退する

5番のゴーレムが何かを捨ててトカゲを後方から追いかける 杉山の銃撃に効果はありトカゲの勢いが落ちたところで5番のゴーレムが頭を踏み潰した

「助かりました」

5番のゴーレムがトカゲをミンチに変える

5番が礼を言ったが危なかったのは杉山も同じだった

「尻尾が動いてます」

8番が通路中央で踊るトカゲの尻尾を指差した

8番の転倒したゴーレムが巨体を起こしてそれを潰そうとした瞬間 尻尾が大きく跳ねた

赤黒い血を撒き散らして三人の前へと接近する

動きが早くゴーレムでは対処が間に合わない

杉山が素早く銃弾を撃ち込むと尻尾は動かなくなった

返り血を顔に浴びた5番 意識を失い倒れるとゴーレムが消失した

「大丈夫か!?返事をしろ!!」

杉山が抱え起こし呼びかけるも返事はない

8番が脈を見るとすでに脈はなかった

「毒だって言うのかよ・・・」

あっさりと死んだ5番はもう動かない

杉山はファーストのやり方に怒りを憶える

「急ぎましょう 今は先に進まないと・・・」

責任感から言う8番だったが 自分より経験のある5番の死に恐怖を隠せない 声が震えていた

杉山は5番の遺体をそのままにして先を歩き始めた8番を追いかける

暗く深い闇に二人は溶けるように先へと進んだ









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