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Losers

機体の特徴を活かした距離と戦術で戦い

勝ち負けを競うシンプルなゲームだ もちろんどんな対戦型ゲームにも強キャラ 強機体というものがある

簡単にいえばそれを選択すれば実力的に劣っていても多少は穴埋めができるのだ

特に協力プレイともなると相方の機体に合わせる必要性がある

もちろん対戦においては挑む側は先にプレイしているプレイヤーの機体に合わせることができ有利となる

女の選んだ機体は戦車型の機体で速度に難があり装甲と火力に優れた機体である これは支援型であり後方からの正確な射撃が要求される玄人向けの機体だ

単純に武装が派手だということで女は使っていた

これに対してタキは相方の古参のプレイヤーに合わせて万能型の機体を選択

古参のプレイヤーは狙撃型で最初から戦車型の女を一方的に葬るつもりだったのだ

彼はこのゲームに相当な自信があり タキにも負けたことはなかった

だが足手まといのグルグルレバーの女と組むとなると 古参のプレイヤーがいるのだから確実な勝利とはいかなかった

この異様な展開にギャラリーが集まり人集りができた

女はただゲームをしていただけであって なぜこうなったのか相変わらず理解できない

もちろんこの状況は村社会的なものでその反応が当然といえた

対戦側が戦闘ステージを選択し遮蔽物の多い ゴーストタウンを選んだ

狙撃型は高所に陣取り それを万能型が援護することが鉄板である

ゲーム開始と同時に女のグルグルレバーから放たれる高威力のミサイルが乱射され

ギャラリーから失笑をかってしまう 彼はおおよそ的にしかならない女をあてになどせず すぐにステージ中央にある高層ビルに急いだ

それに続こうとするグルグルレバーの女

機体が機体だけに彼に追従するも遅く乱射されるミサイルによって位置がすぐに特定されてしまう

もちろん彼が隣から隠れるように指示してもその意味さえ理解できないであろう

彼は高機動近接型を選び先回りして奇襲を試みる

友達であるタキはそれを読んでいた

タキの機体は高層ビルへと向かってくる彼の機体を待ち受けて中距離に照準を合わせていた

彼がタキを視認すると同時にタキのライフルが火を吹いて襲いかかる

被弾しつつ距離を詰めることはせずに 瓦礫に身を隠す

この間に狙撃型の古参が高層ビルへとブースターを吹かして影から登り始める

タキは牽制射撃を加えつつ 画面隅に表示される古参の動きを確認する

連携の取れたいい動きであった ギャラリー達はさながら格闘技の試合中継を見るかのよにざわつく

高層ビルに登り終えた古参が射撃体制に入った 彼の操る機体は瓦礫に隠れ視認できなかったが 女の戦車型がゆっくりと接近するのが見えた

強烈な一撃を受ける戦車型 女のモニターに警告の文字が表示されて パニックに陥る

おそらく慣れているだろうと思われた彼に助けを求めるように視線を送る

「そのまま直進して」

彼は大きなゲーム音に掻き消されるような小さい声で言った

それが聞こえたかどうかわからないが 女は戦車型を直進させ銃弾に突撃する

さがらない戦車型は的であり また女のプレイヤーを攻撃するのはタキと古参からすれば気持ちのいいものだ

彼は撃たれる戦車型を援護せずに速度を活かしてそれぞれの死角を縫うように進み高層ビルへと急いだ

万能型とはいえ戦車型のミサイルや大砲は脅威であり タキは下がりつつ戦車型を撃ち続ける

やがて装甲が半分は破壊された頃異変が起きた 戦車型が構わず突撃したために 古参の射撃型の斜角から外れたのだ

絶対安全な場所から降りて戦車型を始末し 隠れた近接型をやればいい そう古参は判断して高層ビルから飛び降りた

着地と同時に機体が爆散し思わず声をあげる古参

慌ててタキが機体を旋回させると彼の近接型が古参の狙撃型をブレードで貫いているのが見えた

反射的にライフルで攻撃するも戦車型を撃ち続けたために残弾がすくなく装填が開始される

慌てて距離を取ろうと下がると戦車型のミサイルの爆風に巻き込まれてしまい自ら死地に赴く形となった

万能型のナイフによる近接という手段もあるが戦車型の防御力は高い

それにはまだ装甲を削る必要があった タキはブースターで高層ビルへと逃れることを選んだ

戦車型のミサイルが追いかけるが当たらない 弾の切れたミサイルに変わって戦車型からキャンが放たれるも 万能型はすでにビル頂上に着地を完了させた

安全をとりあえず確保したタキはライフルの争点を終える

そこに背後から彼の近接型の蹴りが見舞われた

ブレードよりも発生の速い蹴りを選択した彼には考えがあった ただ勝つのではなく女に花を持たせるつもりなのだ

無様に落下して行くタキの万能型 落下中は操作が効かない

ただ々戦車型のキャンが当たらないことを祈るだけであった

しかし落下先は外しようのない キャノンの砲身の目と鼻の先であり勝負は決まった

初心者狩りを行おうとした二名の負け犬が誕生した瞬間であった

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