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FINALIST

残り二人となった閉鎖された街

眩い光が杉山を包み込むと 体を別次元へと転送した

「おめでとう きみたちが最後の戦いに選別された」

どこまでも広がる空間 見渡す限りの空間には何もない

上も下もなくまた臭いも温度さえない

声が響いているだけだ

杉山の隣に見たことのない男がいる

表示されている数字は9999であり 手にしている武器は大型のライフルである

戦車を破壊する対戦車砲を片手で握っている

また宇宙服のような機能的なスーツをまとっていた

それは動きを制限するようなデザインではなく 体のラインに沿った機能的なものである

「256?たったそれだけなのかい?」

杉山の数字を鼻で笑うように一瞥し 男が言うと杉山のアサルトライフルを握る手に力が入る

「今回の実験に用いられた試験体1756 ドラゴンを倒したのは高比良

全エリアクリアによって特別な装備を獲得している

また初期のステージをクリアした杉山

きみにも旧式ではあるが武器と呼べるライフルが装備されている

ゲームマスターとして諸君らの健闘を讃えると同時に 最後の試練を与える」

響き渡る声が途絶えると 何もなかった空間に音が聞こえ始めた

「今度はなんだよ」

高比良は呆れ顔でそれを見上げる

杉山もそれを目視して悟った アサルトライフルでは到底無理だということに

「ルールはない 対象を破壊して生存せよ」

様々な疑問を抱きながらも戦闘が開始された

上空から迫るロケットが杉山と高比良に向けて放たれた

避けるだけではだめだ 避けたところで爆風で細切れにされてしまう

上空より出現したのはまだ公式に発表されていない次世代型攻撃ヘリだ

傷を負っている杉山は避けることを諦め 銃撃によってロケットの迎撃を試みる

しかしロケットの速度は並ではない 一瞬で着弾し辺りを爆風で包んだ その威力は本来人を倒すには余りあるものである

爆風を切り裂きヘリに対戦車ライフルの一撃が刺さる

コクピットであろうキャノピーが割れ甲高い金属音が響いた それでもヘリは何事もなかったようにさらに放たれる銃弾を回避した

ロケットの爆発に耐えてみせたスーツ 今の時代の物ではない

薄れゆく意識の中で杉山は自身の身体が飛散していることにきづいた もうここで終わりなのだと呼吸すらできずに崩れていた






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