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第四話

(ネタバレ注意)前回のあらすじ 勇者シルクは死にかけて、魔王を倒すと決意した。

2日目 後半


「そういえば、ツァーリはどこに行ったんだ?」


「ツァーリはお前の訃報を知らせに行ったぞ。」


 神父は何事もないような顔をしながら言った。トチ狂ってるのかこいつは。


「…………。」


「いい友達を持ったな、シルク。」


「なんでっやねん!!」


 ベシュラリッッと今日一良いツッコミを放った。あ~れ~ぇという感じで神父はぶっ飛んだ。


「なんで止めないんだよ、生きているって確信がなくなっていくよ。」


「……。いや、止めたって、止めた。」


 クソ神父は下手くそな口笛を吹きながら首を横にぶんぶんと振っている、定時だからか腐っても神父だからか根は真面目らしい。


 それよりも、早く止めないと、死んでもない僕の葬式が始まってしまう。


「早くツァーリの口を塞ぐぞ、神父。」


 ここだけ聞いたら完璧に極悪非道な悪党である。


 僕と神父がドアに向かってダッシュしていると、ドアがすごい勢いで開かれた。


 僕らはドアに挟まれる形になった。


 ドアと壁にボケの神父とツッコミの勇者が挟まっている、まさに漫才サンドウィッチである。


「何してんだ、親父とシルク、気持ち悪い奴らだな。」


 金髪で青色の瞳を持つギザギザ歯の少年ゼリオが不思議そうに言った。


「「お前のせいだ!!」」


 ゼリオは自称僧侶で、この目の前にいる神父の息子だ。


 神父のくせに神父らしくないやつと僧侶なのに僧侶らしくないやつである。この神父の先代は普通だったはずなので、この神父から狂人パラダイスである。

 

 いわゆる確変突入である、知らないけど。


「そういえば、変なこと叫びまわってたツァーリのやつを連れてきたぜ。なんかシルクが死にそうで転生したらモテモテになったって、意味が分からねぇよなぁ。」


 僕の人生は終わったのだ、社会的に。


 黒歴史を大公開された。

 

 ありふれたことを言うが死因恥ずか死である。


「流石に意味不すぎたから、フォロー入れたぞ。」


「それはありがたい、ゼリオは勇者パーティの仲間にいれよう。」


 僕は思った、こいつは唯一の僕が頼れる相手だ、世界のオアシスだ、世界を救うのはお前だぜリオ、神はゼリオを誕生させる為に生まれてきたと言っても過言ではない、ハチャメチャに過言すぎるが。


「シルクの右腕がうずいて、左目に宿った悪魔に殺されて、転生したらチート能力を手に入れて、超絶イケメンになって美人にモテモテだって。」


「キラーパス!!中二病設定付け加えやがって、それは逆にツァーリへのフォローだろ!!」


 ベシュラリィィと二回音を立てツッコミを入れた。


 すると、ツァーリが教会に入ってきて、僕を見つけて抱き着いてきた。


「生きてたのか、良かった、良かった。」


 バキバキ、バキバキと音を立て僕の体の骨という骨は粉砕骨折という形で終わりを告げた。


 その直後に、街の人々が泣きながら教会に入ってきた。


「シルクが中二病になって頭がおかしくなって死んだんだってね。」


「イケメンになりたいばっかりに勇者が、、、」


 などと言っていた。


 両親は顔をぐしゃぐしゃにしながら言った。


「シルクは世界一かっこいい、世界一醜くても大事な大事な愛してやまない息子なんです、どうか神様連れて行かないでください。」


 滅茶苦茶に思ってくれてるのが嬉しくて、泣きそうになったけど、めちゃくちゃ生きてるんだ。


「めっちゃ元気に生きてるんで安心してくれみんな!魔王を倒すまで死ねないしな!」


 僕は笑顔で言ったつもりだったが、骨が折れてるからか、今にも死にそうなゾンビの顔だったらしい。なんともまぁかっこ悪い勇者である。


「皆さんせっかく来てもらったんで、シルクのお葬式っぽい治療式するので見て行ってください。」


 神父はまた訳の分からない変なことを言っている、あと治療式ってなんだよ。


 僕は神父とツァーリに棺に入れられて治療を受けた。


 ちなみに神父は木魚を叩きながらお経読んでいた、それも一時間半

 

 これぞ和洋折衷であると思った。


 僕のいかれたお葬式はこれで幕を閉じた、全然死んでないけど。


ツッコミ勇者第四話、読んでくださりありがとうございます。

今月の目標は月2投稿です、頑張ります。

私事ではございますが、なんとツッコミ勇者ストックがなくなりました。ネタ切れしてなかったのがすくいです。

面白かったらフォローよろしくお願いします。あとまだ髪長いです。

次回 仲間集め

次回もお読みください。

サラブレッドサラダ油パンデミックパンナコッタ



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