吐いても吐いてもスッキリしない
目指すは、バッドエンディング。
吐いても吐いてもスッキリしない
酒を飲んだわけでもない
食べ過ぎたわけでもない
自分が思いもしないところで出て来る吐き気
そうだった俺はなにかの精神疾患だったんだっけ
20年くらい前に、仕事を頑張りすぎ職場で意識を失った。
近年流行の異世界モノだったら健康な体で異世界でやり直せるだろう。
だが、現実だ。
倒れた俺は、翌朝発見り救急車で病院に運ばれた。らしい。
それから2ヵ月間の入院。その後通院に。その間はずっと薬を飲み続けて。
それでも少しも改善されず。
薬をやめた。
薬をやめてすぐは、何かからか解放された気分になりやる気に満ちる。
その勢いで、休職から復帰した。
勢いよく働くことでまわりからの視線は変わらず。
それでも嬉しかった。仕事を任される喜びを思い出す。
仕事が出来る喜び。
仕事が増えても期待なのだと自分を鼓舞。
仕事が増えていく。
仕事が。
「なん日も家に帰っていないな。臭うかも。コインシャワー浴びて来るか」
服を脱ぎシャワールームへ。
足を滑らし転倒。らしい。
またも職場で倒れたと後で聞く。
見舞いに来た俺の尊敬する主任から「自己管理も出来ないなんて大人として最低だな」と吐き捨てられた。俺はこの人から仕事を教わった。「仕事は家に持ち帰るな」と。
人事から上司へ通達。俺はとうとうクビになった。
入院中に無職になった。一応残りの期間は、職場の社会保険に入ったままだが。国民保険に代えないならと病院からも捨てられる。
退職金は出ず。上司から言われたのは「お前のせいでみんなにシワ寄せが来ている。まったくなんてことしてくれたんだ」。そうだ。俺はやらかしてしまったんだ。だからもう。クビも仕方ない。
二度倒れた職場をクビになってから18年くらい前になる。
未だに、なにかの拍子に吐き気をもよおしてしまう日々。
誰かに相談したところで得られるのは「病院に行きなよ」である。それしか言われない。だから他人に相談するのをやめた。ただ口癖で「ああ。しにたい」は出てしまう。無意識なのだ。
知ったかぶりな人ほど言うのが「しにたいって言う人ほど死なないよねw」である。
確かに俺はまだこうして生きている。だがその意見は「それって、あなたの感想ですよね」。
誰も救われないしそんな意見を求めてもいない。そもそも、お前に相談してないし。
以前病院に通ってた時に医師から言われた「自己肯定感の低さから改善した方が」なんて言葉を聞いた。職場で二度倒れクビになった俺がどうやって自己肯定感を高められるのか。医師に聞くも的を射るような言葉は一つとしてなかった。
それから俺は、ふらっと入った本屋で自己啓発本を見つけ立ち読み。なにか出来そうな気がしていくつか購入。気付くと家にある本はマンガ本を抜き自己啓発本ばかりだった。何度も吐いた日にようやく気付く。自己啓発本をいくら読み漁っても何一つ自分自身の自己肯定感とやらを上げることにはならず。
自己肯定感を上げるという本もいくつも購入した。精神科医師やカウンセラーなどの本をいくつも読んだ。だけど、どれも自己肯定感は上がらず。趣味の分析クセが出てしまう。
医師の言い分とカウンセラーの言い分は、だいたい似ているが、同じ方向性に無いから読み手を混乱させるのだ。どれが良いのか分からないから読み漁る。結果、どうすれば自己肯定感を高められるのか分からずじまい。その多くが、「精神論に結びつく書き方」なのだ。
俺は、運動が嫌いだ。出来る限り家から出たくない。
医師は決まってこう言う「運動をしなさい」と。これは、内臓疾患だけに限らず精神疾患でも言う。
「じゃあ、運動ってどれくらいやればいいの?」と聞くと医師は「疲れる手前くらいで」それって、人間をパラメータで考えて無い?パラメータが見えているならこの辺かな。と思うけれど、運動嫌いの人って、運動をする前から疲れてたりするんだよ。それでも身体の為だと思って運動をする。すると、自分なりに気持ちの良さを見つけるとする。そうすると、楽しくなって疲れの手前で止めることができなくなるんだ。終わった後で気づく。「疲れの手前じゃなかった」と。
医師は、世間一般の事しか言えない。俺という人物を通して考えることをしない。1日なん十人と診ているから適当なことを言っていれば良いのは分かっている。だから、医師の意見には耳を傾けたくない。そして、病院に通わなくなる。
自己肯定感や自己啓発本の著者の多くが、ダイエット成功本やレシピ本と同じで、自分の成功体験を元に書いているため、他人の事はなんも考えて無い。「これをこうしたら上手くいくよ」は、その人に限定していることもあり、他の人に当てはまるとは限らない。
レシピ本の残念なところは、ある程度料理が出来る人向けなんだよね。からっきしな人にはどこから手を付けて良いのかも分からない。「このナスは洗った方がいいのか」「このナスの帽子みたいなのは食べれるのか」という超初歩から分からない人にはレシピ本やネットに転がってるすべてが当てはまらない。
そうか。ここまでどこからその金があるのかと思うよな。
俺は今ひとりで暮らしている。資金源は、生活保護だ。
何か問題でもあるか?ほっといてくれ。俺は俺のことで必死なんだ。
生きるか死ぬかだけでいっぱいいっぱい。
日本国が、最低限の生活が出来るようにと用意されたのを利用して何が悪い。
問題にする奴がいるのは知ってる。だからって、そんなに「僻むなよ。使いたかったらお前も使えば良いじゃねえか」というスタンスでいる。使えるもんは使えば良いのさ。
こうして、「ネットに書き込めるだけの余裕あるのか」というくだらない質問をよく受けるが、いただいた金でやってるんだ。文句を言われる筋合いはない。まさかとは思うが、携帯電話も所持してないと思ってないか?どうやって就職活動するんだよお前ら。お祈りメールはどうやって受け取るつもりだ?お前ら普段から「働け」って言うクセに、就職活動で必須アイテムの携帯電話さえ持ってはいけないというその謎ルールは何だ。
まぁいい。バカには一生わからないことだ。ここで何を言っても奴らは理解することも無い。
そんなこんなで、昨日元気でも今日は落ち込む。そういう日々を送っている。