メイド会議
魔界の修道院では。
「お早うございます、今月も遠路はるばるお越しいただき有難うございます。本日の議長は私、帝国でメイド長をしているミアが担当します。
では、メイド会議を行います。まずはじめに、今回から新しく参加していただくインバ様です、はい拍手」
皆はいっせいに拍手をした。特に龍族の国のメイドは大喜びであった。インバは立ち上がると咳払いをして喋りだした。
「えー、ただいまご紹介いただいたぁ、インバです、龍族でしてぇ、暗黒大陸の西の魔女さまの執事をしています。出身は龍族の国で、訳あって国を出ました。ここに龍族の国からきたメイド達もいますがぜひ御内密にお願いします」
わー、皆が拍手をすると、修道院長が
「大丈夫です、ここで話されることは秘密です。ここのメンバーから直接漏れることはありません」
間接的には漏れると言っているのだが。さらに議長は
「続いて東の魔女様のメイド様です。挨拶よろしくお願いします、はいまた拍手」
わー、きやー、パチパチ
「えぇー、あたくしは東の魔女さまのメイドになりました、サキュバスメイドと呼ばれています、出身は魔族のサキュバスでし。前職は王国で乳母をしていました。よろしくお願いしましゅ」
わー、わー、ワルキューレ様かっこいい、
修道院からも見学者が来て盛り上がった。
「はい有難うございます。来月には北の魔女様のところで、さらにその先に王国で決まりそうです。暗黒大陸の中央はもっと先ですかね、南の魔女さまの所は動きすらありませんお近くの方、何とかしてください」
「南の魔女さまの所は部族からアプローチ中です」
「南方村統括メイド様、情報有難うございます。
では、本日の3件ある重要な議題の第一、お世継ぎ問題ですが、まず帝国のミアさんどうですか。
ええ、私の見たところすぐにでも御懐妊されますね。色々と環境がそろったように見受けられます」
「おお、それでは修道院から最低30人はメイドとして派遣しなければなりませんな」
「修道院長様、ソフィア様はそういうのを嫌いますから自重してください。せいぜい2人ぐらいです」
「そうでした、トリアから連れてきた方もいらっしゃいますね、忘れていました」
トリアのメイドは手をあげて。
「それはトリアの王に知らせていいですか、徴候がある、とか何とか」
「何か間接的な表現でどうぞ、例えばウワサとかのオブラートで包んで」
「了解です」
「他にお世継ぎ問題で新しい展開ありますか?無ければ次行きますよ。ありますか、ありませんね。
では、2件目の恋愛問題、行きますね。まずは魔王城のデリアさん、よろしくお願いします」
「え?何でしょうか」
「情報は皆知っていますから、よろしくお願いします」
「どこから漏れたのでしょうか、まあいいでしょう。
えー、黒帝くんとルーシー様のことですよね?それなら残念ながら発展はありませんよ」
「その筋から、すぐ付き合う、あるいはこのまま黒帝くんがルーシー様と釣り合う歳になったら付き合うか、あるいはルーシー様が自害して人として転生して黒帝くんの子供を生むのでは、との憶測が出まくっています」
おーー!ギャー!純愛ですわぁ。
歓声が上がった。
「3っ目は皆が最高に喜ぶ展開ですが全くありませんよ。ただいまマーラ様が皇帝様の理想とする経済政策の世界展開を陰ながら支えているところでルーシー様も少なからず仕事をしておりますから、それを放り出して転生はありません」
「あり得ないところを乗り越えるのがいいのですが、デリアさんレポート有難うございます。これはいったん保留で展開を見守りましょう。
それではインバさん、東の魔女の後継者さんとの関係はどこまで行っているのでしょう」
「は?関係は、無関係ですよ。何言っているんですか」
「わりと簡単に東の魔女の後継者さんのたのみを受け入れているようですが」
「それはいきがかりじょうそうなのであって、ミアさんも見たでしょうそのまんまです」
「そう言うことにしておきますか。
では三件目のクーデター関係ですが。こちらでつかんでいるのは先月から引き続き王国でくすぶっているとの情報ですが、サキュバスメイドさんは何か情報はありますか?」
「今は通商条約を締結した後の利益の皮算用でかき消えています。ですが今後ポジションの悪い貴族が何か仕掛ける可能性が大きいです」
「まだまだ安泰では無さそうですね。
では休憩にしましょう、休日に働きすぎです。終わったら全議題を統合した話し合いと、商業ギルドにメイドが必要かいなかについて話し合います、特にブリジットさんの会社にどうやってメイドを入れるかも話し合いますよ。皆さんお菓子をポケットにいれてそそくさと帰らないように。まだまだ続きます」




