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皇帝とサキュバス  作者: テクマ
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「それで俺は何をすりゃいいんだよ」

「王様と貴族がいる広間に天から降りてきてこう言ってくれ。

争いはやめなさい、みな等しく豊かになりなさい」

「帝国と争いはやめて、だろう」

「具体的に言うと勘ぐられるから、それはダメ」

「なんだろうな、このまどろっこしいのは。まあやるけどさ、お前が発案ならやらんけど、まあしょうがない。後はあの爺さんがうまいこと解釈するってことでいいんだな」

「そういうことだ、そして言い終わった後は上に飛んで光を放って消える」

「ちょっと待ってくれ紙に書くから、ええっと、争いはや・・」

「そんな必要ないだろたったこれだけだぞ、覚えられるだろ」

「いやいや、失敗すると命が無いだろ」

「それは、昔ほどではないが、ちょっと機嫌が悪くなるだけだ」

「これならモーでいいだろ、今はモーダとか名乗っているみたいだが」

「会ったのか。モーダねぇ、まだ幼児の見た目だからな」

「なんかそういうちっさいのがいただろ神のしもべ的なやつに」

「キューピットか、あんな目の座ったキューピットはいないよ、あきらめてやってくれ」

「やらないとは言ってないだろ、俺は最善の結果を導くために案を出しているんだ」


だがベーゼルはモーダを連れてきた。


「おいルーシー、俺でいいのか目が座っているし、乱暴者だぞ」

「なら袖から見ていてくれ、なぜ連れて来るんだベーゼル」

「いや代役ではない、少し上から花をまいてくれたらいい」

「キューピットの役か、お前ら頭おかしいのか、あの野郎の真似をするとか」

「ああ、おかしいよ、今まで気付かなかったのか」

「まったく、あの野郎はどうなんだ?許可とったのか」

「いらんだろ、どうせ寝てるよ、あの野郎は最悪の状態にならないと出てこないのは知っているだろ」

「どうなっても知らんぞまったく」


王国では


「まあ、ルーシーちゃんいらっしゃい」

「おお、お久しぶりです。うちのメイドがお世話になりました」

「あら、サキュバスねえさまって言って抱きついてくれないのかしら」

「いゃあ、もうそんな歳では無いので」

「まあ、残念。今日は大変な役ね、期待しているわ頑張って」

「ところで東の魔女のメイドになったそうですがこっちから帰っていますか」

「帰るって?」

「メイドは主人のところから離れないものですよ。帝国のミアさんはすぐ帰るでしょ」

「そうなのですか?あれから一度も帰っていません」

「それならこれが終わったら帰った方がいいですよ」

「帰っても何をしたらいいかわからなくて」

「とりあえず帰ってからどこかで修行した方がいいと思いますよ」

「そういうものですか」

「ええ、デリアは独学なので時間かかりましたが、しばらくうちに来ますか、ミアさんの所でもいいかな、いやまあどこでもいいですが。うちにしますか、うちの方がいいよな」

「ミアさんのところですかね、ミアさんのところに行きたいですねえ、どうでしょうね。

しかしモーは小さくなったこと、ガイルなんぞに殺られてしまうからですよ」

「マーラ様がああなって少しきが抜けたんだよ、本当なら殺られないよ」

「まあ元気なこと、でもその体ならしばらく使えないわね」

「ああ、そうだな、まったくその気にならないよ。だがベーゼルなら使えるぞ」

「俺はもうお爺ちゃんだよ」

「やらしてくれーーっていいに来ないのね、それはそれで寂しいな」

「あのときゃ穴があればダレでもよかったんだよ」

「そうなの?お前じゃなきゃダメだ、できなきゃ死んでやるー、って言ってたような」

「俺はそういった品の無い話は嫌いだ。そんな話していると帝国でメイド修行は出来ないぞ」

「真面目になったのね。だがそうですよね気を付けないと」

「まあ、元気になってよかったよ。

でだな、お前は俺達が登場するときにこのカウベルを鳴らしてくれ。あいつの登場はいつもそれ使っていたから。花の用意はいいか、魔界の極彩色じゃない白とかだぞ」

「この味気の無い色だろ、ちゃんと趣味の悪い白い衣装も着たぞ」

「お前ら懐かしいか?」

「いやまったくそんなことはない、気持ち悪いわ」

「ミハエルやガブリエルが笑っているかもしれないな」

「それはあるな、あいつらは覗き見が趣味だから」


王国の王侯貴族が集まって会議をしている会場では、そのうち帝国と東の魔女が攻めて来るのでは、との噂を受けて深刻な話し合いをしていた。そこでは魔術士が先手をうって和解するように熱弁をふるっていた。しかしまだ本国には入られていないので楽観的なムードが漂い、戦争継続を主張するものが多かった。王様は両方の意見を聞いていたがどちらかと言うと戦争継続のようなそぶりを見せていた。


薄暗い部屋の天井付近に明るい光の一点が灯りそれは次第に大きくなると人々は目を手で覆った。その光はやがて小さくなるとそこには白い衣装を着た日に焼けた浅黒い肌をした男と、幼児がいた。幼児は花弁を男にいやいや投げていた。


「誰だお前は」


  皆がそうつぶやくので、しょうがないので魔術士が叫んだ。


「こ、これは神様だ。・・・・・・・・・神様、何かお言葉を」


「え、あ~、争いはやめなさい、みな等しく豊かになりなさい、以上」


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