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皇帝とサキュバス  作者: テクマ
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奪還

暗黒大陸中央の王城では多くの人族や魔族が集まって化物が来るのを待っていた。ヴァレンティーナとミアも王城から眺めていた。


「すばらしいイベントだ、人族と魔族が一緒になって騒いでいるのは違和感しかないが、何かこう新しい時代の到来を感じる」

「そうですね、チラホラとエルフっぽいのが混じっているのも違和感ですが」

「ミア殿はリリ殿と皇帝城にお帰りになるのですか」

「私はしばらく残りますがリリはこれで帰ります。むこうにはソフィア様とお后様そして前の皇帝様がいらっしゃるのにメイドが不足していますから」

「大変ですね、私がもうすこしずらしていたら良かったのですが」

「いえ、いえ、今回はたいした戦闘がありませんでしたから、むしろ今が産むのに最適な期間だったかなと」

「いろいろとお世話になりっぱなしです」

「ああ、来たのではないですか、ヴァレンティーナ様のお仕事」


  遠くの方に化物の頭とそれを誘導する魔導団に支えられる皇帝が見えた。


「見るからにだいぶまいっていますね、私も妊娠中に色々とヒールについて研究したので何かできるかもしれません」

「上階に布団を敷いておいたので、魔導団がそこに投げ捨てて行くでしょうから、ぜひお願いします」


  ここが最後なので皇帝を高速で運んで布団の上に放り投げて魔導団は化物の方に帰って行った。予定よりもはやく来たのでヴァレンティーナは上階に駆け上がった。しかしすでに部屋には皇帝の頭に手をかざす少女がいた。


「あれ、ソフィア様、いらしていたのですか」

「まあ、ヴァレンティーナ、これは内緒ですよ」

「はい。皇帝様はいかがですか、だいぶ疲労しているように見えましたのでヒールでもと思っていましたが」

「とりあえずは大丈夫でしょう、私はこれで帰りますから、あとはよろしくお願いします」

「はい、かしこまりました」

「あまり長い時間姿を消すと大騒ぎになりますから」


  ソフィアはヴァレンティーナの子供達を愛でたのちリリを連れて帰って行った。


「あれ、いまソフィア様がいたように思いましたが」

「ミア殿、ソフィア様はリリ殿を連れて帰りました」

「そうでしたか、できればアルバン殿に伝言を頼みたかったのですが、帰ったころをみはからって連絡しますか」





ちょうどそのころ化物退治の見物人は大騒ぎになっていた。


「俺はいまマーラ様の存在を近くに感じた、これは間違いない」

「俺もだ、あの冷酷で無慈悲な魔力の発動を感じてビンビンきたぜ」


そこに黒帝が魔導団に抱えられて飛んできた。


「マーラ様は黒帝を祝福しに来たんだろう、あれは本物の使徒だ、ちげえねえ」


  「黒帝、黒帝」と皆がコールする中、黒帝は雷撃をはなって化物を倒した。


「一撃じゃん、すげえよ」

「ああ、すげえ、俺は黒帝様の家来になるよ」


ルーシー達も見ていたいのだが。デリアは


「大変なことになりましたね、黒帝は魔王教の教祖になれます」

「すまんな、調子に乗りすぎた。それにしてもマーラ様まで来るとは、皇帝が心配だったのであろうが収拾がつかなくなった、記憶を消去しないと」

「またお願いします」

  

  ルーシーが魔法を発動しようとすると、ベーゼルが腹を抱えて笑いながら


「これはいい、黒帝殿が旗揚げしたら槍を担いではせ参じねばならん。モーも来るだろうし、爺さん達も浮足だっているだろう」

「おまえはジャーキーの売り上げでも勘定してろ」

「ああそうしよう、記憶を消されたらたまらんから帰るよ」





東の魔女の領地では畑の整備も終わって種まきを終えていた。東の魔女の後継者はインバと話あっていた。


「そろそろ、兵隊を集めて海を渡るのか」

「ええそうしましょう我らが領土を取り戻して元にもどさなければなりません」

「通路を作って奇襲してもいいが、ここは船で渡る方がいいのか」

「最近、召し抱えた家臣がいます、その者たちに連れて行ってもらいましょう」

「農業従事者か、どうやって行くつもりだ」

「あなたが逃がしたワイバーンです、空を飛んで行きましょう」

「それならせいぜい10人ってところか」

「数は問題ありません、あの城は少数で守るために通路を狭くしていますから。それに例の剣士との戦いには邪魔が入るのは好ましく無いのです」

「ならば人選をしろ、俺は自分で飛んで行くからお前以外9人だな」

「決まっています、うちの戦士長とその部下、結界をはることが出来ればそれで終わりですから。前回捕まった時には結界が緩んでいたので侵入されましたが、これで十分です」

「では偵察に行かせるか」


  インバはセーレに頼んで城の様子を探ってもらった。


「残念ながら財宝とかは無いな」

「敵の兵力は」

「200人ほどだったな、海を渡ってくる東の魔女の戦力は1000人いないと思っている。そしてお前が言っていた剣士がいたよ、まあまあ強そうだ。しかし面白いことにメイドを連れている」

「メイドがいたらどうなんだ」

「メガネをかけた魔法使いだ、つまりお前は雄だから加勢できないよ。こちらから逃げ帰ったやつがメガネをかけたメイドに制圧されたとでも言ったのかもしれないな」

「魅了はしていなかったが、まあ気を付けるさ、人族どうしほどにはきかないだろう」



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