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皇帝とサキュバス  作者: テクマ
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戦争

「とはいえ、暗黒大陸は食料が足りないから魔王城で食べさせてもらえって」

「ミア殿に言われたのか」

「うん」

「お前はかなり食うからな、とうぶんここから通勤か」


黒帝はご飯を食べに帰ってきた、妖精もいっしょに。ルーシーは


「むこうの食糧庫から奪ってこないと。それでいつ頃やるんだ」

「いま皇帝が色々作っているからもう少し、病人は連れて来ていいけど、見つからないようにって」

「そうか、まあたらふく食え、戦争の勝敗は最終的には体力で決まる」


建物作って数日、子供を連れて来て向こうが兵隊を送り込んで来るまで数週間と見積もった。

そこにまた村の子供たちが転移してきた。ルーシーが


「もう、ここには来ちゃダメ、っていっただろ・・お前は」

「思っていたよりも日が差し込んでいい住まいね」

「リーシャにサーシャ、おまえらこんなところに。子供たちに連れて来てもらったのか」

「ええ、皇帝の居城でお話、と思ったのだけれど、あなたは遠慮して喋れないでしょうし」

「しかしたいした度胸だ、魔王城に来たエルフはサーシャ以来だろう」

「200年前に探検隊が来ているはず」

「あれはまわりをウロウロして帰ったよ。それで何が聞きたい」

「この前の会話であなたが神をも凌駕する力を欲していると理解したから」

「あれば欲しいが、それは私ではなくそこで飯を食っている黒帝の能力に関してだよ、ガーシャに似ているそいつだ」

「この子がゴブリンに食べられた末裔の生還者か。まあ、あなた達のしたいことはなんとなくわかるけど、この子の能力の底を今見たいのなら無駄、人族は魔族と違って短期間に何倍にも成長するから」

「そうだろうな、いろいろと予定が狂っている。もう私の手を離れてソフィア様に返した、今はヴァレンティーナ殿の従者だよ。しばらく飯を食いに帰って来るだろうが」


  そういうとルーシーはリーシャ達にお茶をすすめた。


「ふーん、大味な技しかできない皇帝に対して器用な子供に育てたわね」

「まあまあ器用だな。もう少し仕込みたかったが、あそこではそのうち戦争が起こるから実戦に勝るものは無いだろう」

「うちにあずけなさいよ、そうすればもっと仕込んであげる」

「そこまで必要無いだろう、それに見たらわかるが、肉食に慣れている、お前らの国では餓死してしまう」

「そうね多くを求めすぎかもしれない。それで水属性なら調べるのは無理だから。最大魔法は大陸を水没させる水を降らせる、だけどそんなもの試すことは出来ない」

「ああ、もう雷でいいと思っている。大陸を水没させるとか、そこまでしなければならない敵はいないよ。

ところで、そこの子供らの話だけど、すぐにさらわれるから王国の肥やしになっている。なんとかしてやれよ」


  黒帝の食べる肉をじっと見ていたサーシャが


「獅子の意味に気付いてくれたらいいのですが、怖がって近づかないのですよね。もっとワーッと獅子にむかって行ってハタと気付いて、オーっと抱き合うのは無理だけど仲良しになれれば守ってくれるのですよ。あっと、獅子が守ってくれるのですよ。あんな獅子のいる村に近づこうとしませんから」

「おい、聞いたか子供達よ、獅子と仲良くなれ、だ、以上」

「しまった、しゃべっちまった」

「他の村も頼むよ、王国から奴隷をすべて連れて来る、そうすると村から補充しに向かうだろうから」

「じゃあモエモエちゃん達とピカリンを置いて行きますか」


  サーシャはリーシャをちらりと見て言った。リーシャは


「ドロドロくんとトゲトゲで街道を封鎖しましょう。

それと私達は肉を食べませんから食事はけっこうです」


  村の子供たちが食卓についてデリアやレイエに食事をせがんでいたのでそう言ったのだが。


「まあそういわずに野菜やキノコもありますから。ぜひ食べて行ってください、それにサーシャさんはしばらく動けないでしょうし」


ヒュドラーに噛まれたサーシャは泡を吹いて倒れた。リーシャは冷静に


「毒キノコで慣れているからすぐに目を覚ますでしょう。それに肉の誘惑に負けずにすみました」


  と言った。





暗黒大陸ではミアと宰相が図面を見ながら話し合っていた。


「まだ子供たちの住居がそろいませんね」

「もっと急いで作らなければ、皇帝様に急ぐように言ってきましょう」


  皇帝は朝から晩まで創造魔法で住居を作っていた。ミアは皇帝が働いている建設現場に行くと


「あの、だいぶスケジュールが押しています、急いでもらえないでしょうか」

「分っているのだが、石造りの家具も創造すると時間がかかるよ。だがここらへんは大きな木がまだ育ってないから石で代用するしかないし」

「あなた様が作った教育基本法では学習机と本棚が必要です、よろしくお願いします」

「あの法律は帝国だけなのだが、まあ同等の教育をほどこすとは言ったな、頑張るよ」

「あと、大人の奴隷も村ごと滅ぼされたものはここに入植すると思いますので」

「リスケしたいな、だがこれがギリギリのスケジュールだよな」

「リスケ?創造魔法を使えるのはあなた様だけですからがんばって下さい。戦闘がはじまれば休んでいいので」

「休んでいいの?」

「ええ、今回は弱い敵がたくさんで強いのがいないので、こちらには強い駒がいっぱいいますから」

「私は皇帝を名乗っていていいのだろうか」

「・・・」


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